。+:゚⋈根無草⋈:゚+。

28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

ドラマを倍速で観たい

禁煙109日目

[今日やったこと]
読書。ピアノ。野球の中継を観る。ゲーム。美文字の練習。
[今日の家事手伝い]
なし
[今日のダイエット]
リングフィット
[今日の節約]
家から出ない。ポチらない。

今日中に読み終わりそうと思っても、そこから3日くらいかかる。読書が遅い。昔からだ。あと、読書すると軽くお腹が痛くなる。自分でも小説を書いたりしていたのに。ストレスなんだろうな。
元から読書が遅くて、大学時代に苦手意識を持ってしまったと思う。大学ではその場で短編や掌編を読んで、すぐ批評的なコメントを求められることもあった。周りの学生のレジュメを捲る音で、自分がいかに進捗が遅れているか察してしまう。そうすると焦る。しかも、一回読んでも理解できないこともざらにあるので、授業中は名前を呼ばれないように祈ってばかりいた。読むのが遅い上読解力もない。演劇でも映画でもストーリーについていけないことがよくある。一緒に観に行った人に解説してもらわないと分からない。私に理解できるのは、分かりやすく作ってくれたものだけだと思う。ストーリーがあればまだ良いけど、美術や写真や音楽はさらに分からない。物体として目に見えるものならまだ「すごく赤い」とか「ふわふわした質感に見えるけどコンクリなのか、すごい」とか「50年前の写真なのに線も色もはっきりしててすごい」くらいのことは思うけど、音楽は全くわからない。そりゃ中高生の吹奏楽くらいなら「トランペットにピッチ合ってないやつがいる」「入りが揃ってない」「ティンパニの自己主張がありすぎる」という技術面で言いたいことは出てくるけど、プロの演奏の鑑賞ってなにを言えば良いのだろう。
芸術に対する鑑賞や批評がよく分からないまま芸大を卒業して、表現とはほぼ無縁の生活をすることになった。この生活になってから、なんの物語でもどんな創作物でも、感じ方は自由でいいんだなと思うようになった。稚拙な感想文を書いても、偏った解釈をしても、誰にも眉をひそめられないし、成績でCとかつけられることもない。そう考えるとかなり解放感がある。
ネットでは度々、ドラマや映画を倍速で観る行為に対しての議論が沸き起こる。コンテンツが多すぎるから倍速で観なければ多くを摂取できない、倍速で観ることで視聴者の理解力が下がるのでより分かりやすいストーリー構成や表現が求められる、ということがよく言われる。私は倍速で映画やドラマを観ない。理解できないからだ。多分、みんなが2倍速で理解できる情報量を、私は定速でやっと得ることができていると思う。
映画を観るのが好きだとか、アニメをじっくり観たいとか、そういう個人的な思い入れがない限り、倍速で観たくなるのは仕方ないと思う。多くの人にとって、作者や創作物に対する敬意なんて知ったことではない。要するにコミュニケーションツールなのだ。流行りについていったり、人と話を合わせるために何かを摂取するのだとしたら、時間が足りなすぎる。倍速で観る側の人は、多分小中学生の頃に周りと話を合わせるために、嫌々テレビを観ていた人だったのだろう。私はそういうコミュニケーションの努力を怠ってきた側の人間なので、素直に感心する。
私も倍速で摂取できるようになりたいなと思う。もう鑑賞能力が問われないのなら。まあ、まともな感想が言えないと多少周りから頭が悪いと思われるだろうけど、頭が悪いのは今に始まったことではないのだから、気にする必要はない。
芸大卒が言う台詞じゃないな。

表現活動をする生活に未練はまだある。それで生計を立てるのは100%無理だとしても、副業や小遣い稼ぎや趣味程度にはやりたいという気持ちはまだある。でも批評能力が皆無に等しいので、表現活動は多分できない。
今日ツイッターリツイートで「才能や努力で夢を叶えた人や自分の付きたい仕事に就けた人はとてもすごいと思うし、人としての魅力も存分に感じるんだけど、本当に自分が一番尊敬するのは、夢を叶えられなかった自分を受け入れて腐らずに真摯に生きている人なんだよね。これは昔からずっと変わらない。」という文が流れてきた。夢を持ったことのない人は、夢破れた人のことを安易に笑うけど、腐らず真摯に生きていくのは相当難しいことだと思う。現に私も、ちょっとずつ腐り落ちてきていると感じる。

高校が一緒だった元彼に、当時進学のことを話したら「女はいいよな。呑気に芸術なんてやってられて。結婚しちゃえば人生安泰なんだから」と散々悪態をつかれた。その頃はまだ付き合ってなくて、なぜ付き合ったのか話すと超絶長くなるので説明しないが、とにかく大学のことを話す度に妬まれた。彼は演劇部で、大学は理工系に進み、その大学の演劇部に入り、人間関係で揉めて退部処置になったらしい。もともと結婚できるような容姿でも性格でもないのだから、やりたいなら僻んでないで演劇の道に進めばいいのにとずっと思っていた。
私は芸大に行って、ストレートで卒業して、一般企業に入って表現活動は辞めた。
元彼は演劇部を退部こそしたものの、ストレートで卒業して、仕事をしながら今も演劇に携わっている。
皮肉だなといつも思う。



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