濡れ場は読めない 折り紙も折れない
結局、鈴木いづみの「タッチ」をAmazonで中古で購入した。ここのところ自分の気持ちがアッパーに全振りしてるので、ダウナー系の何かを摂取しなくてはと思っていたのだが、100ページ読んで今のところ9割5分セックスしかしてない。おまえダウナー系じゃなかったのかよ。
濡れ場を読むのは苦手だ。恥ずかしいとかじゃなくて、体位や状況をイメージできない。服をどのくらい脱いでどのくらい残ってるか考えられない。下にいるかと思ったらいつの間にか上にいるし、すみませんがその液体が何なのかもうちょっと具体的に表現してもらえませんか、となる。あらゆる説明書が苦手なのだけど、折り紙やあやとりの説明文を読むときのあの嫌悪感に似ている。
1日がかりで机を組み立てたりすることはできる。でもそれは机がないと困るから仕方なく頑張れるのであって、折り紙を折るときなどの「これ作って何になるんだ」という感覚がつきまとうと、全然先に進まない。
濡れ場は行程をすっ飛ばして読んでも、大筋が掴めればいいやと思ってしまう。本当はちゃんと読まなくてはならないけど、大学を卒業してからそういう呪縛を自分に課すのはやめた。考察もしない。濡れ場はまあ、お互いがお互いのことをどのくらい大事に思っているかの関係性と、主導権がどっちにあるのかさえ読み違えなければ、ストーリーの理解にズレは生じにくいと思っている。
まだ2/3残ってるので頑張って読みたい。ちょっと電車で読むのは憚られるけど。そろそろ誰かが誰かに惚れ込んで、死にたいとか言い出してもいい頃なんだけどな。ずっとセックスしてる。色んな人と。