会社周りを歩き回る

最近ピクミンブルームというアプリにハマっている。簡潔に言うと、街中を歩き回ってピクミンを育てるというゲームだ。会社の先輩に勧められたのと、元々闇雲に歩き回るのが好きなのと、ちょうどまた体重が気になり始めたので、いい機会だと思ってやってみた。

会社は千代田区にあり、オフィス街というところに初めて勤めることになった。さいたま市見沼区に勤めていた頃は、職場から最寄りのコンビニまで片道5分かかったのに、今は目の前にコンビニがある。昼休みに喫茶店に行くこともできるが、みんな同じタイミングで昼休みに入るので、並んだ挙げ句急いで食べなくてはならない。そういう些細なことが新鮮に思える。
先週の金曜日の退勤後に、ピクミンを連れ回すために2駅分歩いた。都心に勤めている人が「健康のために1駅歩く」と言っているのをたまに耳にしていたけど、都心の駅間は500mもないことが多いので全く苦にはならない。むしろ足りないので2駅歩いた。地元で2駅歩こうものなら、短くても3キロはある。
都心を歩いていてびっくりするのは、駅から駅の間で店も人も途切れないことだった。何しろ明るい。見沼区に勤めていた頃は、月明かりのある日は近道を、月の出ていない日は遠回りして国道を歩いたりしたものだ。雑草が歩道を塞いでいることもあったが、都会ではそんなことはない。東京すごい。
闇雲に歩き回っていたら、暗い池のような所にたどり着いた。きちんとしたランニング用のウェアを着てひたすら走り込んでいる人がたくさんいて、もしかしてこれは皇居なのではないかと思った。そして、この走っている人たちは噂で聞いた皇居ランナーというやつなのではないか。マップを開いたら本当に皇居だった。本当に皇居ランナーが存在することに感動した。ていうかあの人たち、仕事終わりに着替えて走っているのだろうか。だとしたらすごい体力だ。そもそもどこに住んでいるのだろうか。
テキトーに進んでいったら、めちゃくちゃ高級そうなマンションが現れた。埼玉県見沼区に勤めた後、異動で横浜市港南区に勤めたが、品川付近の線路沿いのマンションを東海道線に乗りながら眺めるのが好きだった。その時高級そうだなと思っていたマンションですら味気ないシーリングライトがつけられていたが、皇居のそばにあるマンション(なんとかかんとか千鳥ヶ淵)は、外から見る限りほぼ全室シャンデリア付き。比じゃないくらい高級であることはなんとなくわかった。とにかく天井が高い。実用性の程は定かではないけど間接照明も見えるし、カーテンはオーストリアンシェードとかフリル付きの手入れが大変そうなやつだった。キッチンとか大理石なんだろうな。あと、浴室が２つあって片方はゲスト用だったり、リビングには牛の原型を留めたラグとかあるんだろうな。ジャーマンシェパード室内飼いとかできるんだろうな。
しばらく歩いていたら、三番町というところに迷い込んでしまった。高級分譲マンションエリアだと思う。なんかもうすごかった。エントランスがホテル仕様だった。上の方はよく見えなかったけどなんかすごいことはわかった。あとで調べたら、セキュリティ5重とか、コンシェルジュ完備とからしい。私のような庶民には全く縁のない場所すぎて笑えてきた。近くの公園に小学生が集まっていたけど、貴様らの親の仕事は何だと訊いてみたいところだった。
閑静な高級マンションエリアを抜けてすぐ駅があった。改めて東京すごいなと思う。
まあ勤める場所が都心になったというだけで、地位が高くなったわけでもなくむしろ給料は下がってはいるのだけど。
ランチの単価が高いので、毎日毎日コンビニで買った塩おにぎり1個と、豚しゃぶサラダを食べている。368キロカロリー。500円ちょっと。うーん、カロリーは低いけど港南区勤めの頃より100円高いなあ。デスクワークだから、販売の頃と比べておやつの量は格段に減るけど。

痩せたいなあ……。節約もしたいなあ……。