大阪旅行 2日目(あいりん地区と飛田新地に行く)

禁煙27日目

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今日は大学の後輩女子2人(学年はひとつ下だけど同い年のTと、学年も生まれも一つ下のNちゃん)と、念願の飛田新地とあいりん地区に足を踏み入れてみた。暗くなると危ないので真っ昼間である。私は大阪に来るのは2回目なのだけど、前回は1人だったためそのあたりには行けなかった。Nちゃんは中高でよく大阪に来ていたけど、西成区には近寄らなかったらしいので初めてとのこと。
動物公園駅に降りて、まずあいりん地区へ向かう。あいりん地区は日本3大ドヤ街のひとつ、大阪市西成区の一部のことである。あいりん地区についてはYouTubeで予習をしておいた。YouTubeで予習するって文、ダサいな。
大通りを歩いていると、スーパー玉出が現れた。
もやし1円とかで売ってるという噂の激安スーパーである。中には入っていないが、古いパチンコ屋みたいなネオンが店内の壁や天井を埋め尽くしているのが見えた。何がいくらで売られているのかまでは分からなかったが、玉出とは関係ない道すがらの自動販売機の値段が50円だったので、物価が狂っていることはうかがえた。
この先はあまり写真を撮ることができなかったので、言葉で伝えるしかないのだけど、空き地に大量のワンカップ系統の容器が投げ込まれていたりした。部屋に溜まったペットボトルを不法投棄するというイメージのものではなく、飲んではランダムに投げ入れるというのを日課にしていなければあんな散らかり方にはならないという感じだった。あと、ホルモン焼き屋が多かった。いい匂いがして、人が群がっていた。消防署は厳重に囲いがされていたのでびっくりした。あれをまず人力で動かさなければ消防車の出し入れができないというのは、かなり煩わしいのではないかと思うけど、まあ、21世紀になっても警察署に火炎瓶が投げ込まれたことがある地域だから、厳重にせざるを得ないのだろう。
警察署や職安のあたりまで歩いてみるつもりで、女子3人で向かう。道は私がYouTubeで予習していたので、方向音痴ながら先陣を切って歩いた。
消防署を通り過ぎたあたりから、日雇い労働者っぽい人たちが目立つようになってきた。それまでにもホルモン焼き屋に並ぶ人や飲み屋前で大声を出す人は見かけてきたけど、三角公園近くにたむろしている人たちは、日雇い労働者らしい風貌の人たちだった。(ちなみに三角公園は炊き出しや日雇い労働のスカウトがあったりするところなのだが、スカウトをうまく見定めないと命の危険があるらしい。タコ部屋送りとか)
立ち飲み屋の前で紅蓮華の路上ライブ(ベースと空き缶)をしている人だかりを尻目に、三角公園のわきを通り過ぎようとしたら、後ろの2人がついてきていないことに気づいた。2人は路上ライブの見学をしていた。

(↑Tが撮った写真。なお、この地区で写真を撮るのはおすすめしない)
絶対絡まれると思ったら、一番ヤバそうな空き缶を叩いてるおじさんに声をかけられた。お姉さんらもうちょっとこっち寄りぃ、めったに見られへんのやから。路上ライヴは、潰れた空き缶を座って床に打ち付けてるいかにも日雇いというおじさんと、女装した50歳手前くらいのおじさんがやっていて、スマホから紅蓮華を流しながら分かるところだけベースを弾くという形式のものだった。私たち以外の観客は10人くらいのこれまたおじさんだったが、姉ちゃんこっち寄りぃ寄りぃ言われてはジリジリ近づいていくうちに、「全国配信しとるからな、せっかくやから映りな」とついには肩を抱かれてステージ側のコーナーに連れて行かれた。
スマホスタンドはステージ側にインカメになっていたので、「あ、どうも……」と言いながら控えめに手などを振ってみた。女装の人が「大丈夫よ、配信はしてないから」と耳打ちしてくれたけど、よく見るとそもそも録画すらされていない。紅蓮華が一曲終わると次の曲に入るのだが、手動で止めてまあ紅蓮華を流す。缶を叩いてるおじさんは配信してると思い込んでる。何をしてるんだこの人たちは。
歌いな踊りなと言われたけれど、こういう場に慣れていないのでたじろぐばかり。クラブに通ったりカラオケが得意な人間に生まれたかった。そうこうしているうちに、TとNちゃんが派手髪なのでそれについて「それは鬼滅の髪かい？」と訊かれたり、どこから来たのか、大阪初めてかと尋ねられ、立ち飲み屋で飲んでたおっちゃんも出てきて「パンツ見せてもろたんか」と言ってきたので、そろそろヤバいなと思って、今から大阪城に行こうと思っていると言ってなんとか切り抜けてきた。丁寧に駅までの道順を教えてくれたので、来た道を戻ることになった。
帰り際に「人情の街やからなー。ええとこやで。楽しんでなー」と言われた。
好奇心旺盛なTはもうちょっといても良かったということを言っていたが、Nちゃんは怖がっていたし、私は興味のある土地ではあったがこのメンバーだと危ないと思い、ひとまずあいりん地区を後にした。思った以上にディープなところだった。日曜日だったせいもあるんだろうか。ところであの人たちはどこで鬼滅の刃を知ったんだろうか。
次は少し離れた飛田新地を目指した。本当に写真が撮れないのでどう説明すればいいのかわからないが、盗撮写真がネットに上がってるので興味がある方は見てみると良いと思う。盗撮はダメです。ルポもたくさん出ているので、読んでみると良いと思う。
飛田新地とは日本3大遊郭のひとつである。ちょんの間という入口で、おばちゃんが呼び込みをしていて、めっちゃくちゃ綺麗なお姉さんが1人微笑みながら佇んでいる。表向きは料理屋なので、そのお姉さんたちは中居さんなのだが、客と中居さんとで必然的に自由恋愛が始まり、たまたま奥に空き部屋があって、という形式のものだ。なんとヤクザが絡んでおらず、飛田新地料理組合と呼ばれるところが指揮を取っている。
飛田新地はいくつか通りの名前があり、若い女の子が比較的多いのが「青春通り」などと呼ばれる。「妖怪通り」は熟女の通りで40代以降と言われてはいるが、ちらっと見たところまあそれはそれは綺麗な美魔女さんだった。年金通りはかなり高齢の女性がいるとの噂だが今回は通らなかった。
メイン通りと呼ばれる通りを歩いた。一番美人が多いとされているところだ。なんとここのお姉さんたち、美人でないと雇われることすらないらしい。ネットの口コミにも、佐々木希激似とか書かれるくらいなので、相当の美人が集まっていると見た。昼間でもかなりのお店が開いていたのだが、冷やかしの観光客というのはめちゃくちゃ嫌われるので、控えめにチラ見しながら歩いた。たしかにものすごい美人揃いでテンションが爆上がりした。中にはうちわや手で顔を隠してしまう人もいたけど(盗撮対策のようだ)、モデル級に綺麗でおっぱいも大きくて、中にはほぼ下着姿で待機している人もいた。真冬は寒かろうに。四畳半くらいのスペースにストーブが3台置かれていたりした。とにかくめちゃくそかわいかった。もはや同じ人間とは思えない。何回人生をリセマラしてもあの顔にはなれない気がする。ぱっと見メイクはAV女優っぽい感じだった。女子3人がキョロキョロしながら歩いていたからか、全然笑いかけられたり、手を振ってもらったりはしなかった。とあるお姉さんは、少し微笑みかけて、こちらが観光客だと気づくと「なーんだ」という顔をして目を逸らしてしまった(がしかしその仕草のなんと愛らしいことよめちゃくそかわいかった)。私たちが男だったら、もう少し愛想を見せてもらえたんだろうか。男に生まれたら、お金を積めば綺麗な女の人とエッチなことができる。羨ましい。それにしてもかわいい。
そのあとはアメリカ村に移って、洋服を見たり化粧品を買ったり、お茶するなどをした。やはり東京にあるショップも遠征先ではオシャレに見えるものである。
夜はたこ焼き居酒屋でたこ焼きを食べた。たこ焼き、軽やか過ぎて常に別腹で、無限に食べられるかと思った。
そのあとホテルで、買った化粧品の試しをしたり、化粧のアドバイスをもらったり、さっき見た服を買おうか悩んで転げ回るなどした。これが女子会か。

ということで明日が最終日です。まあこのブログ書き終えたのは翌日の22時なんですが。