連載を終えて…… - ｡+:ﾟ⋈根無草⋈:ﾟ+｡

昨日ようやく自分の連載を書き終え、今日は1ヶ月ぶりくらいにゆっくり過ごした。
書いてるものは小説とは言えないし、脚本でもないし、あれは本当に何だったんだろうと思うのだけど、原稿用紙20枚くらいの話を週に1本納品するというのを約2ヶ月やるだけでも、こんなに疲弊するもんなんだなと思う。世のクリエイターはすごい。本当に心の底から尊敬する。私には無理だと思った。
いい経験にはなったけど、あーやっぱ無理なのかという失望感が今は強い。文章を書くのは好きだけど、得意ではないし、向いていない。
毎日1200字ずつくらい更新されているのだけど、1記事あたり2万くらいPVはあるらしい。ただそのうちどのくらいが内容を読んでくれて、話を理解してくれているか分からない。記事に対してスタンプで反応を示すことができるので、ある程度「いいね」とか「びっくり」とかついているのは見ることができる。それは嬉しい。
でも、ツイッターでエゴサすると「こんなもの発表する気が知れない。クソクリエイター」とか「正しい日本語も使えない馬鹿ライター」とか言われている。(ちなみに指摘されている部分を読んでも私の日本語は間違っていなかった)
でも、私は発注されてるものに対して納品すれば良いだけで、制約を守ってさえいれば内容が何であれ仕事は完了するのだ。PVが稼げれば広告費は入るし、そのために私に依頼が来てるのだ。
と自分に言い聞かせてはみたものの、内容が重視されていないのならなぜ土日をフルで使ってまでプロットに向き合っているのだろうとか、そうは言ってもPVが落ちれば打ち切りになるんだからある程度内容を詰めなければとか、内容を詰めたところで誰にも褒められないのにとか、どうしてもそんなことに意識が向かってしまい、何も思いつかない状態になった。特に最後の納品。
ちなみに私の執筆が終わっても、シリーズ自体は他の人に引き継がれるので連載自体は続くらしい。先の納品のあらすじを読む機会があったけど、よくネタが思いつくなあと思う。私の頭ではもう出尽くしたと思っている。
「ホラーネタ」「7話構成」「1記事につき1枚のLINE風のスクショを挿入」「死ネタ駄目」の制約の中で、なんとか形にしてオチも付けてると思う。自分の中ではよくやってる方だと思ってたけど、一般読者から見ればそんな制約は関係なくて、面白いか面白くないかだけなのだ。最初はあったはずの客観性が、回を重ねていくうちに薄れていくのが怖かった。
あと、どう頑張っても作者でさえ面白くないものが出来上がると分かっていながら、締め切りがあるので書き切らなくてはならないというのもストレス値が高い。もっと時間があれば納得いくまでプロットを考えたりできるけど、週一の納期は変わらない。別の仕事もある。生活リズムは崩せない体質というのもあり、無理が効かなかった。途中から軌道修正ができないという絶望感は、今まであまり味わったことがなかった。クソ甘人生だったんだなあと思った。

昨日最終納品を終えてから「ひぐらしのなく頃に卒」の最終回を観て泣いた。多分あれも、どこかで軌道修正がきかないと察する瞬間があり、どうにもならないのに完成はさせなくてはならないという状況になったのだと思う。しかも個人作業ではないから、想像を絶する苦労があったのだろうと勝手に考えた。本当に製作陣のみなさんお疲れ様でした。ストーリー以外の全てが最高だった。
もう続編は出ないのだろう。ひぐらし、2005年くらいから知ってるから、あの終わり方はとても残念に思う。何かを作るというのはとても大変。ひぐらしに限らず、クソ展開の創作物や収集のつかなくなってる連載に関するコメントのまとめをよく読むようになった。「製作側は頑張るしかないから頑張ってるんだ、私も頑張ろう」と思うようになった。

内定取り消しになったあと、1ヶ月はフリーランスということで会社に所属して様子見という話になったけど、そのあと会社と大揉めしたので、その話も白紙になった。一応まだ仕事はするけど、細々と業務委託をこなすという形になり、お互いにもうなるべく関わりたくないという空気を出している。
なのでやっぱり転職活動をしなくてはならない。やる気がない。5月くらいの計画では10月になったら真面目に転職活動しようと決めていたけど、この2ヶ月全く準備もしてこなかったし、部屋は散らかり放題だし、何もしなくてもいい休みが1ヶ月ぶりなので、そもそも仕事をしたくない。しかも貯金も当初の計画よりだいぶある。なおさらやる気が起きない。

とりあえず滞っていたことをぜんぶやってから考えよう。免許の更新とか衣替えとか。

連載の中で1番自信があるシリーズのURLだけ貼らせてほしい。
https://laurier.excite.co.jp/i/E1629680627371
裏話だけど、プロットを先に7話分提出してOKはもらったものの、いざ取りかかるとプロットがテキトーすぎて話にならず、ものすごく焦った。いつも本文は3日かけて書くけど、このシリーズのオチは締切前日の夕方に思いついた。最初は全く違うオチを想定してた。まあそういうのって外から見たら分からないものなんだよなあ。