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28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

もうすぐ一人暮らしが終わる

一人暮らし終了まであと2日

 

仕事を辞めてから、私以外の人が家にいない日というのが2日くらいしかなかったものだが、今日ついに最後の一人が来て、引っ越しの手伝いをしてくれた。一人暮らしを始めるときに、家具を買いに行くのに付き合ってくれた人だから、感慨深かった。

駅まで見送った後、落ち込んだ時によく行く公園に向かってみた。これが最後になるだろうと思った。公園はUR団地に囲まれていて、アパートの廊下の照明のおかげで夜でも明るかった。0時を過ぎても、ほとんど言葉を交わさずに黙々と筋トレする中国人カップルや、ベンチで学校の噂話をする高校生くらいの男女数人、明らかに夫婦ではなさそうな感じで手を繋ぐ中男男女、ずっと誰かと電話をしているあどけない顔立ちの男の子、酒を飲み交わすサラリーマンなんかで賑わっていたので、全然怖くなかった。

大抵一緒に住んでいた元彼と喧嘩した時や、家では自分の感情を処理できなくて元彼の機嫌を損ねそうなときに通った。とても気に入っている公園なので、いつかまた一人暮らしする時にも持っていきたいくらいだ。

家に戻ってきて、荷造り中の段ボールを見ていたら急に寂しくなってきた。4年住んで、そのうちの1年半を一人で過ごした。追い出されて出て行った元彼の引っ越し作業には一切関与していない。ふと、元彼は引っ越しのときめちゃくちゃ寂しかったんじゃないだろうかと考えた。私は別れたくて仕方なかったのだけど。

一人暮らしは自由だった。体調を崩したときは心細いけど、体調が悪いのに家事をさせてくる同居人がいないだけでも幸せだ。帰りが遅くなっても文句を言われない。急にシャンプーを変えても誰も怒らない。何でもできる気がするというのが最高の状態だと思う。ただ、この1年半の一人暮らしで得られたものは何だっただろう。何も得ていない気がする。客観性を失ってるだけで、実際は何か身についていたりするんだろうか。

2DKの一人暮らしは広かった。本当はルームシェアのような感じで、家をなくした友人や、実家にいると窒息してしまいそうな友人を泊めておきたかった。何人かに声をかけたが、実現に至ったのは1人だけだ。誰かと一緒に暮らすことに踏み切るというのは、ハードルが高い。一番いいのは、入居者全員が友達で埋まってるマンションに住むことだ。一人一部屋あり、トイレや風呂やキッチンも一部屋ずつ備えられているけど、気軽に交流したり自由に引きこもったりできる環境。私の友達には一生独身だろうなという人が多いから、将来そういうアパートなりマンションを建てることが私の夢である。

日付の変わる前に大きめの地震が起きた。23区に引っ越して驚いたのは、地震が大きいことだ。住んでるアパートは鉄骨だから、木造ほど揺れはしないのだろうけど、地盤が緩い。停電しなくてよかった。まあ、23区はあまり停電は起きないのだろうけど。

心細さを紛らわすために色んな人に連絡したり、ツイッターに張り付いてみたりした。現代で良かった。ネットがあって良かった。そして、こんな人間性であるのに友達が多くて良かった。