住んでいる街の周辺を散歩する

一人暮らし終了まであと13日

久しぶりに部下に会ってきた。私は退職する直前に大ミスをやらかしたらしい。ウケる、とだけ言っておいた。

もうそろそろ去る街だが、私がここ4年住んでいた街周辺を一緒に散歩した。私は散歩が好きだ。ブラタモリが大好きで、地学の知識を身に付けたいなと思ったりする。散歩は足腰悪くならなければ一生続けられる趣味だし、散歩デートは何より金がかからない。

ここではあまり住居がバレることは言えないのだけど、稀にテレビでも特集される古い商店街や飲み屋街を歩いた。部下がそういうことを好んでくれる人で良かった。緊急事態宣言で休業している店も多い。かつ、今日は火曜日なのでやってる店が少ない。普段はもっと賑わってるのだと、ところどころ強調して歩いた。

飲み屋街では午後3時半でも、緊急事態宣言前の午後6時くらいの賑わいで飲んでる人がたくさんいた。この人たちは何の仕事をしてるんだろう。3、4人で飲んでるグループもあった。

2019年の晩夏に、飲み屋街の一角で停電があった。とある飲食店で火事があり、電線に影響があったようだ。18時くらいだっただろうか。消防車が何台も駆けつけて大騒ぎになっていたが、周辺では変わらず飲み続けている人たちがいた。「今停電でお酒出せないんですよ」と店頭で頭を下げる店員もいたが、暗闇の奥で先に入っていたのであろう客たちが騒いでいるのが聞こえてきたりした。酒への執着心がすごい。

夕方、行きたいお店があったのだが、今日も休業していた。2号店も歩いて行けるのに、どっちも閉まっていた。これで5回目である。縁がなさすぎる。なので、よく行くバルに連れて行った。部下はここのところやはり食欲がないようで、昨日の昼におにぎりを口にした以来何も食べていなかったが、連れて行ったバルでたくさん食べてくれたので嬉しかった。

住んでいるところの近隣を散歩するのは、今日が最後だろう。部下は、いい街だねと言ってくれた。私も他所者ではあるが、4年も住んでいたので愛着はある。初めて来たときも、好きな街だと思った。一緒に住んでいた元彼は引越してきた初日に、ここは嫌だと言っていた。彼は2年半ここに住んでいたけど、最後までその言葉を撤回することはなかった。

一度実家に帰るけど、もしまた一人暮らしをするなら、この近辺がいいなと思っている。いくつか候補があるけど、飲み屋が賑やかなところ、お洒落すぎないところ、年に1日はわりと規模の大きい祭りがあるところ、というのが条件だ。