。+:゚⋈根無草⋈:゚+。

28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

何もない無職

一人暮らし終了まであと3日

 

昨日知育菓子パーティーをしたので、少し説明書を読めるようになった。満を辞して自宅でできる簡易PCR検査を実施してみた。多少手順を間違えたけどなんとかなり、陰性であることが確認できたので、堂々と実家に帰ることができる。

 

実家に帰ることを想像すると、なんとなく気が重くなったりもする。家族と仲が悪いわけではないし、家賃水道光熱費が浮くだけでもだいぶ助かるのだけど、居心地の悪さが容易に想像できる。

治安の悪い地域にある喫茶店を家族で営んでいる。妹が家族にべったりなのと、妹の彼氏が妹およびうちにべったりなので、もしかしたら妹の彼氏もうちの経営に携わってることになるのかもしれない。とにかく、私が実家を出る直前まではそんな感じなので、5年も前のことになるが今もその状況であれば、私は相当居心地が悪いだろう。無職だし。

店の手伝いはあまりしてこなかった。そもそも、親と深い話を避けてきた傾向にある。その分妹が自分自身のことを親に何でも話している。感心する。悪いことをしてきていないから、あんなに自分のことを開示できるんだなあと思う。私は大学に入ってからはほとんど全ての人間関係を「友達」の一言で片付けてきたから、親は私の交友関係をあまり知らないはずだ。認識できているのは、うちに遊びに来てくれた人たちだけだろう。たまに私が進路に関する重大な話をしかけると、妹が横入りして日報を始めるので、大学4年の頃は相当妹のことを疎ましく思っていた。親との関係が希薄なせいで、店を手伝う云々の話にはならなかった。

店にいると、近所の人や親戚がよく来て話す羽目になる。そんなこと聞いてどうするんだと思いながらも、部活は何をしているのだとか答えていた。たまにトラップがあり、防犯のため経歴を偽って報告している親戚がいたため、かなりややこしいことになっていた。しかも私は人の顔をまともに覚えないので、トラップ親戚が来ても認識できていなかったりした。高校までは、どこの学校か、部活は何か訊かれるたびに緊張していた。大学に入ってからは、学部まで訊いてくる人に対してはもはや敵対心を抱いていた。今訊かれたらぶっ飛ばしてしまう可能性がある。卒業したのは5年も前のことだ。それに大学の専攻とは全く関係ない仕事に就き、しかも辞めて無職になった。

困ったことに、芸術系の大学に進んだ後一般企業の総合職に就職したことを、わりとコンプレックスに感じている。大学4年間で、自分がその分野に全く向いていないということが分かり、友達はたくさんできたが全く何も身に付かないまま卒業してしまった。向いてないことが分かっただけでも良かったのかも知らないが、代わりに何か手に職をつけるでもなく、好きなことや熱中できるものも特にないまま好景気に押される形で就職してしまった。今でも、自分が何を好きなのか、何ができるのか全く分かっていないし、このままだと立派な子供部屋おばさんになってしまいそうだ。

感受性が乏しいのだろう。ハマる、という感覚が全然わからない。当然ヲタになったことはない。沼ってる人を見るととても羨ましい。

それから、天職についている友人が多くて、憧れる。専門性の高い大学だったから当然と言えば当然だけど、私は将来結婚しないと決めているので、せめて仕事か趣味のどちらかでもいいので充実した人生を送りたい。

気がついたら本当に何もない。夢もない。焦る。恋人は全然いらないが、そうとはいえ年を追うごとに風当たりは強くなるはずだ。実家に帰ったら誰かに根掘り葉掘り訊かれることがあるだろう。とても頭を抱えている。

 

芸大を卒業してからすぐ無職になった方がまだかっこよかった。