コンティニュー

退職まであと33日

休日だけど書類の作成のため出勤せざるを得なかった。電車が遅延していたため、2時間ちょっとかけて出社、2時間半作業して帰った。それではあんまりな休日なので、マッサージに行ったら、カタコトの中国人女性に全力で肩を揉まれてとても痛かった。ほぐれたけど。揉み返しがすごそうだ。

シャンプーやら化粧水やら色んなものが一斉に買い替え時を迎えている。あと2ヶ月で退去なのに。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、洗顔、クレンジング、化粧水2種類、洗剤、さらにはキッチンタイマーの電池、ダイニングの蛍光灯のリモコンの電池、温度計の電池、米。今すぐ退去すべきなのではないかと思うほどだ。でもまだ2ヶ月は確実にいるので、実家に戻る頃には持て余すと分かっていながらも、買い足す他ない。

コンティニュー、と頭の中で唱えながら、空になった容器に詰め替えパックの中身を注ぐ。特に、シャンプー、コンディショナー、ボディソープのディスペンサーは思い入れが強い。同居していた元彼が出て行ってすぐ買ったのが、ディスペンサーだ。全部全部自分のお気に入りだけを揃えて暮らしていけるんだと、ディスペンサーにシャンプーを詰めながら幸せな気持ちだった。今は少し黒ずんでいる。コンティニュー。これがこの部屋で詰める最後のシャンプー。自由を手にしたときの解放感を思い出す。

来年の冬にはここにいないだろうと思ってから、2回も冬を迎えてしまった。間抜けなことだ。