。+:゚⋈根無草⋈:゚+。

28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

陰キャの青春

禁煙79日目

[今日やったこと]

野球の中継を聴く。ピアノ。模様替えの構想を練る。読書。

[今日の家事手伝い]

なし

[今日のダイエット]

リングフィット。(体調が優れないのでエアロバイク中止)

[今日の節約]

外に出ない

 

GW最終日らしい。私は明日からもずっとニートである。いい加減やることがなくなってきた。暇を持て余している。暇疲れである。勉強はしたくない。バイトとかしたい。就職するのは秋以降。ということは10月くらいまでひたすら暇なのだろう。創作したくなってきた。小説は依頼されない限り絶対に書かないと決めているので、どうしよう、ピアノはあまり上達しないし、LINEスタンプでも作ろうかな。

 

ということで今日もネタがないので、ちょうど最近高校時代のことばかり思い出すということもあり、高校の頃の話をしようかと思う。ここのところずっと高校の夢を見る。本当に楽しかった思い出と、まさに今カウンセリングに通う原因になっている酷い記憶と両方あるけれど、なるべく楽しい話がしたい。取り留めもないものだが、いつかブログに残しておこうと思った話だ。今日はろくに何もしていないので、せめて予てから書きたかったことを書く。

 

中学の友達と仲が悪いわけではなかったが、知っている人が誰もいない高校に進学した。そして自分が陰キャであることに気付いた。古い言葉で言えば根暗。2009年当時の表現では非リアと呼ぶ。彼氏はいたけど。中学までは人間関係でものすごく躓いたり、居場所がなかったりすることはなかったのだが、今まで接点のなかった人たちと急に知り合い、共通の趣味がないまま同じ教室に放り込まれても、どうしたらいいか分からなかった。この数年で知った言葉だけど、教室の多くの人のことを哲学的ゾンビだと思っていた。とにかく話ができなかったし、自分と同じように意志がある気がしなかった。でも多分みんなの方が人間として正しいあり方なんだろうといつも思っていた。

文化系のおとなしい校風だった。入学してすぐの全校集会では「近くの公園で我が校の生徒がカツアゲされているという目撃情報がありました。怖がらずに名乗り出てください」とアナウンスがあった。インターハイはほぼ無縁。甲子園どころかそもそも野球部が存在しなかった。それでもやはり、運動部の方が人権の比重が高かったと思う。

校舎はコの字になっていて、一階の東側の奥にあり、最も薄暗くてジメジメしている、視聴覚準備室という部屋が私たちの部室だった。文芸部と演劇部と写真部と漫画研究部が同じ部屋に押し込められ、文化部拠点と名付けられていた。私は部員5人で廃部寸前の文芸部に所属した。ちなみに廃部寸前の文芸部は敏腕鬼部長である私が3年かけて立て直した結果、作品掲載人数が30人になったのだが、それは長くなるので割愛する。

とにかくそんなラインナップの部室だったため、教室の溢れ者が集まり、陰キャ煮しめたような場所だった。演劇部の顧問がたまに来るだけで、それ以外に大人の目が一切届かない。なぜか「非リアは大人しいから悪いことをしない」という社会通念的バイアスを自分自身に向けることで「我々は非リアなので、我々の為すことは悪いことではない」という間違った解釈を起こしていた。今考えると、人間関係の経験値が乏しいから、一度揉めたらとんでもないことになるというのは分かるのだが、当時は「リア充みたいな浮かれた思考停止野郎より、文化的素養のある我々の方が人間的に優ってる」くらいの気持ちでいた。単純に教室で仲間に入れてもらえないだけなのに。

教室にはあまり居場所を感じなかったが、ほぼ毎日活動している演劇部の手伝いをしたり、気まぐれに集まる写真部とアサヒカメラのヌード写真を見て騒ぎ、漫画や本を読んで過ごせたので、放課後は開放的だった。週一で図書委員の仕事として図書館にいた。司書室のおばさんは陰キャに優しく、司書室は視聴覚準備室には来ない、また少し気色の違う日陰者が集まっていた。図書室で放課後を終えると、専用のソフトに図書委員が日誌を書くことになっているのだが、誰もいないときは図書室のおばさんが書くこともあった。過去の日誌は自由に読める。図書室のおばさんの日誌には必ず最後「今日もダンス部がうるさかった」と書いてある。ダンス部はいつも図書室のすぐ近くで爆音で曲をかけながら練習しているのだ。それにしても毎回その文言で締めているので、相当ストレスだったのだと思う。そして、この人は絶対に私たち陰キャの味方になってくれると思った。

味方になってくれそうか、そうではなさそうか、という目でよく先生を見ていたと思う。私たち陰キャが生きようが死のうがどうでもいいと思っているような大人もいる。不器用なやつはどのみち何かに潰されるから、それが早いか遅いかの違いだ。弱いから悪い。キモいから排除する。そういう考えの人から身を潜めていかなくてはならない。

私のクラスの授業は担当ではなかったが、物理の先生が私たちにとても優しかった。期末テストも終わり、あとは退屈な模試をこなすだけの日々だったある日、部員の一人が「2階から1階のペットボトルの飲み物って飲めるのかな」と言いだし、早速物理の先生のところに行ったところ「この校舎の高さだと厳しいと思うけど、やってみたらいいと思うよ」とビニールチューブを貸してくれた。実験してみたところ、あと少しのところで届かず、数人が口内を負傷した。(ちなみに同じストローの長さでも平面に置くと難なく飲める)

また、権力のある人を味方につけておくと良いということも、高校時代に学んだ。

またとある期末テスト終わりの日、部室に向かう途中に校舎の角を曲がるあたりで、どこかから爆音で軍歌が流れてきていた。言うまでもなく部室からなのだが、流石に誰かに注意されるだろうと、部室へ急いだ。大方、ミリヲタの先輩がテスト終わりにはしゃいでいるのだろう。そう思って扉を開けたら、「いやー日本の軍歌は最高だねぇ」と漫研の部長席に腰掛けていたのは、演劇部顧問であり、生徒指導部であり、倫理担当の先生だった。隣では、いつもほとんど表情を変えないミリヲタの先輩が、満面の笑みでうなずいていた。

初老で、小柄で、鞄を持たず、いつも本を一冊携えて、電車で学校に通っていた倫理の先生。この先生は本当に味方になってくれた。味方というか、全面的に私たちの肩を持ってくれた。高校演劇界隈の偉い人でもあるらしいが、何より、生徒指導部というのが先生の中でも一番偉い立場であるために、私たちは部活動停止を免れたり、活動の枠を少し優遇してくれたりした。私の学校は、問題があっても決して表沙汰にはならなかった。私はそれに失望もしたし、助けられもした。2010年9月30日木曜日の5時間目、私は授業をサボって図書館の司書室にいた。とても授業を受けられるメンタルではなかったので、司書のおばさんに話を聞いてもらっていた。大人に一連のことを話すのは初めてだった。一通り話終えた頃、その演劇部の顧問の先生がやってきて「やあ、竹ノ塚、こんなところにいたのか。まあ、たまにはいいよな。俺もよく学生の頃はサボったよ」と言ってくれた。それからしばらく、先生と司書のおばさんは話しこんだ。内容は断片的に覚えている。知事が学校図書館の数を減らし、開館時間を短くしようとしている。学ぶ機会を奪い、国民の政治思想を鈍らせようとしている。ということが一つ。それから、最近のアメリカ兵は攻撃を行うときにタブレットのようなものを用い、ゲーム感覚で人を殺すことができる、ということだった。どちらに対しても「全くとんでもないことですよ」と倫理の先生は憤怒していた。私は会話には混ざらなかったけど、そのことをよく覚えている。教室に戻ると、私が急にいなくなったことが軽く騒ぎになっていたので驚いた。演劇部の顧問の先生は、その騒ぎを知っていたのではないかと思う。

陰キャの肩を持ってくれる大人は、物理の先生と、図書室の司書のおばさんと、演劇部の顧問の先生が主だった。他の先生は大体平等で、良くも悪くも無関心だった。ただ一人、露骨に我々に嫌悪感を抱く体育教師がいた。演劇部の公演を妨害したり、いちゃもんをつけて怒鳴り込んでくることもあった。

2010年10月30日土曜日の放課後、文化部拠点の有志で集まり、ハロウィンパーティーをすることになった。演劇部の備品を使って仮装はするのだが、どさくさに紛れて、体育教官室の前にバナナの皮を置きに行くのが本来の目的だった。9月の文化祭公演を盛大に妨害されたので、その腹いせにといったところだ。ゲーム性があったと思うが、詳細は覚えていない。なにせ実行前に解散が言い渡されたのだ。解散の理由は台風の接近だった。強制帰宅である。その頃私は、ホームルームだけは教室にいて出席のカウントはされるものの、気まぐれに授業をサボったり、教室でほとんど口をきかなかったりして塞いでいたので、イベントがなくなるのは残念でならなかった。自分が主犯の一人ではないと逃げ切る算段も付いていたのだが、11年経って振り返ると、中止になって本当に良かったと思う。気が済んだとしても、私たちを煙たがる先生を増やすだけだっただろう。私は心を許せる相手として、文化部拠点のメンバーと、教室の友達一人と、先ほど挙げた3人の大人だけに絞っていたけれど、バナナの皮事件を起こしていたら、おそらくもっとまずい状態になっていたと思う。

 

書きながら嫌なことも色々思い出してしまった。今度カウンセリングでこの話をかい摘んでしようと思う。楽しいこともあったけど、おまえを絶対許さない。

ちなみに、部活のメンバーとは、もう誰とも連絡を取っていない。

 

 

あ、昨日のブログの件ですが、私もおじさんも罪に問われるっぽいです。難しい世の中だなあ。

 

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