。+:゚⋈根無草⋈:゚+。

28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

JKコスして大学行ってた話する。ネタ切れだから

禁煙23日目

[今日やったこと]
読書。楽譜を入力。ピアノ。リングフィット。
[今日の家事手伝い]
昼の皿洗い(自分の分)

日に日に家事手伝いの量が少なくなってきている。手伝おうかと言うと大丈夫と言われてしまうし、家族に近づくと鼻や目が痒くなるので、自室に引きこもってる時間が多くなってきた。今日は一歩も外に出ていない。本当にブログに書くことがないのだけど、毎日書かなくてはならないので、昔のことを書こうと思う。

大学に入って初めの頃は、よくコスプレして学校に通っていた。まあ、コスプレと言っても高校の制服っぽいものを着ていたので、街中に出れば普通の女子高生に見えていたと思う。大学内ではそこそこ目立ってたはずだ。つい先日までは正式に女子高生だったわけだし、制服を着てても違和感はないだろうと思っていた。
理由は色々ある。ひとつは単純に私服の数が少ないしダサいし、いちいち選ぶのが面倒だからだ。ちなみに今でも私服のセンスには全く自信がないし数も少ないが、もう制服を着る勇気はない。大学で着ていた制服は実際に高校で着てたものではなかったが、EASTBOYとかのまあまあしっかりしたものではあった。
理由ふたつめは、とりあえず目立ちたかったからだ。自分の顔が紛らわしいことを私はよく理解していた。似ている人がたくさんいるのだ。しかもそこそこ中性的な顔だから、男性にも似てる顔の人がいるくらいで、大学はたくさん人がいるから覚えてもらえないだろうと思った。どうせ芸大だし、目立ってもそれが理由で石を投げられることはないだろう。受験を決めた時点で、すでにそのつもりでいた。高校時代は無個性であることが悩みだった。中身のつまらなさは簡単には変わらなくても、インパクトがあれば友達は増えやすいと思った。
そして芸大なので、私以外にもコスプレしている人は何人かいた。一番目立っていたのは、ゴスロリを着てテディベアを持っているものすごくかわいい女性と、和服でキツネの面を被っている男性だった。毎朝準備して学校に来るのは大変だろう。他学科の先輩との噂だったが、昼休みは広場の木陰でいつも2人一緒にいて、女性の方は座って心の中で何かを語りかけるようにテディベアに向き合っていたし、男性の方は立って遠くを見ていた。狐面の男性に声をかけた人がいるという噂も立ったが「用がないなら去れ」と一蹴されたとのことだった。私語をしているところも、食事をしているところも見せないという徹底ぶりだ。のちにそれが、2年生による新入生歓迎のイベントだと分かり、その2人は6月には姿を消していた。私が2年生になる頃には、語学で知り合った他学科の女の子が「今年は私が担当なんだ。去年のクオリティには遠く及ばないけど」と言ってゴスロリ姿で現れた。なんだか、恩田陸の「六番目の小夜子」を思い出した。
まあとにかくそういう学校だったので、すごく綺麗なメーテルとすれ違ったり、アイマスのキャラと初音ミクが喋っていたり、役作り中の他学科の人や常に和服の落研部員なんかがいた。私は女子高生。目立つけど特別ではない。ちなみにリクルートスーツで校内を歩いてる人はほぼ皆無だった。
狙い通り、コミュニケーション能力の低い私でも、私を知る人をかなり増やすことができた。同じ芸大に、高校の頃の友達が進学したと、私の中学の友達が言っていて、「芸大変なやついる?って訊いたら、語学のときにすげーメンヘラっぽい女がいていつもJKの制服着てるって言ってた」と言われた。同学年が1000人以上いる中でピンポイントで私を指すの、すごい。ちなみにそれを言ったやつが誰なのかはついに突き止めることができなかった。
目立つと何か強くなった気がするので、私の悪口をネットで言ってるやつがいたら、ふぁぼするなりスクショするなり逆に晒したりしていた。本当の女子高生だった頃は、陰口叩かれてすぐ泣いてたのに。
もうひとつ制服を着ていたかった理由は、あの頃、青山裕企さんという写真家にものすごく憧れを持っていたからだ。最近はミスiDの審査員をしたり、アイドルの写真集を手がけたりしているが、当時は素人の制服の女の子(スクールガールコンプレックス)と、真面目そうなサラリーマンがジャンプしている写真(ソラリーマン)を撮っていた。制服の女の子もサラリーマンも、事務所の所属も問わないど素人のモデルだ。サラリーマンは「サラリーマン」というカテゴリーから個を引き出し、楽しそうにジャンプしている姿を全身捉えている。対してスクールガールコンプレックスは、近年、性消費の観点から賛否が大きく分かれる面も見受けられ始めているが、本来個性を出したい女子高生をあえて記号としてとらえるため、顔出しはなく、制服と体の一部をピックアップしている。信者なので説明が長くなってしまったが、私はその記号化と個性化の行き来に魅了されたのだった。あ、女子高生が尊いという気持ちはもちろんある。性消費についてはいつかじっくり書きたい。とりあえず、自分が記号になったり個性になったりするのが面白かった。家を出て学バスの列に並ぶまでは、私は女子高生に紛れているから違和感を持つ人はほぼいないはずだ。それが、学バスに乗るあたりから目立ち始める。私に気づいた友達が声をかけてくれる。目立ちたいくせにひよってると言われたこともあるけど、そういう理由からだ。
ちなみに、20歳を正式に超えると制服のまま居酒屋に合法で入ることができるし、酒も買えるのでより楽しさが増す。終電で帰ると補導されかける。
制服を着る頻度は徐々に減って、3年次にキャンパスが変わってからは一度も学校には着ていかなかった。というのも、慕っていた教授から、名指しではなかったが「目立とう目立とうという意識は人を観察する目を衰えさせるから、創作に影響する」と言われたからだ。大して創作はしてなかったけど、それ以来制服を着て大学に行くことは格段に減った。制服に頼らずに友達を増やす方法も身についてきていた。
最後に制服を着たのは大学4年、22歳の卒業前に卒制の映画に関わったときだ。そのままバイトに行ったらちょっと引かれた。ちなみに卒制のときはレイプされる女子高生の役だったのだけど、私はその作品を観ていない。観たかったな、自分が4歳くらいサバ読んでレイプされてるところ。

ところで大学2年で被写体モデルの登録をして、青山裕企さんの作品にも関わらせていただけたので、その話もブログのネタ切れの日にいつか書きたいと思う。


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