。+:゚⋈根無草⋈:゚+。

28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

コインランドリーに行ってきた

一人暮らし終了まであと19日

 

今日やったこと

洗濯、仕事着をクリーニングに出す、ドンキで服を買う、自転車屋で軽く自転車を点検してもらう、自転車を綺麗にする、コインランドリーでスニーカーを洗う

 

詰めればもっと何かできた気がするけど、暖かくて花粉の少ない今のうちに自転車を綺麗にすることができてよかった。4年間野ざらしにしていたが、引っ越しを機に人に譲ることになったので、落とせるだけ汚れを落とした。と言っても、雑巾と歯ブラシで擦っただけだけど。自転車屋ではもう少し整備が必要と言われたので、また近々持っていくつもりだ。

 

コインランドリーで初めてスニーカーを洗ってみた。スニーカー用の洗濯機に放り込んで20分、乾燥機に移してまた20分。例によって説明書きが理解できなかったので、洗濯槽洗浄という工程をすっ飛ばしてしまったけど、まあまあ綺麗になったからいいや。4工程くらいしかないのに何故間違えるんだろう。

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今日行ったところは、小洒落た綺麗なコインランドリーだった。私が好きなのは、写真屋を改装したような居抜きの、薄暗く埃っぽいコインランドリーだ。折り畳みの椅子と、所々ページの千切られた古いジャンプが数冊あり、その見た目に反して水の音と洗剤の匂いが清潔感を感じさせる。エアコンはないので、冬は寒く、夏は当然暑い。

記憶にあるのは、大学の近くのコインランドリーだ。授業後に友達の付き添いで行ってみた。友達は年上の恋人の作業着をリュックサック一杯に詰めてきて、ポケットにビスなどが残ってないか確かめた後、それを全てドラムの中に放り込んだ。甲斐甲斐しいなあと感心してしまった。待っている間は手持ち無沙汰なので、本棚に並んだジャンプを開いてみた。どれも少し古いものだった。寒くて手が悴んでいたが、それでも時間が余ったので表に出てタバコを吸った。私たち以外には誰も来ず、小雨が降っていた。確か、2014年1月だったと思う。初めてのコインランドリー体験だった。私は洗濯してないけど。

そことはまた別で、大学から駅までの間にもコインランドリーがあった。今日行ったところほど小洒落てはいないが、チェーン店なのか清掃は行き届いていて明るかった。ある夜、帰りがけにコインランドリーの方を向くと、女性が一人、本を読みながら洗濯が終わるのを待っていた。その光景があまりにも美しくて、映画のワンシーンのようで、今でも覚えている。ハーフアップの髪、レモン色のカーディガン、紺色のスカート、文庫本に落とされた視線は真剣だった。おそらく二十代後半だろう。思わず立ち止まった私に気づく様子もなかった。あれは一目惚れというのだろうか。あのあと、毎度毎度コインランドリーを覗くようになったが、あれ以来あの女性が現れることはなかった。

私はそののち数年、コインランドリーがあればとりあえず中を覗き、隙あらば入ってスマホで写真を撮るようになった。もともとレトロ好きというのもあるが、綺麗なお姉さんがいるかもしれないという淡い期待があった。男の服を洗う若い女の子がいるのでも良かった。しかし、いつでもコインランドリーは無人か、おじさんかおじいさんしかいない。それはそれで風情があって良いのだけど。

最近はあまり散歩にもいけていないし、コインランドリー熱もご無沙汰だ。ここ数年でチェーン店が増えて、個人経営が減ってしまっているのも熱が冷めた原因かもしれない。あとはもう、コインランドリーマニアがその魅力を徹底解剖してしまってるので、私の楽しみは綺麗なお姉さん探しくらいしか残っていない。ただまあ、無職は時間があるので、今度散歩にでも出てみようと思う。

 

明日も休みだ。嬉しい。いつまで素直に喜んでいられるかな。