。+:゚⋈根無草⋈:゚+。

28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

住みたくない街ランキング

私が23区内で住んでみたい街、先日発表された「東京住みたくない街ランキング」にほぼ全部載っていた。
発表された住みたくない街ランキングは以下の通り。
1位蒲田
2位池袋
3位竹ノ塚
4位赤羽
5位豊洲
6位北千住
7位錦糸町
8位南千住
9位葛西
10位新小岩

なんなら赤羽は住んでいた。駅前に「住みやすい街NO.1」と掲げられていたのは見ていたが、住みたいかと言われるとそうでもないらしい。ランキング入りしているところは、どこも汚いとか犯罪が多いとかそういう理由で敬遠されているようだ。私はそういうところの方がむしろ落ち着く。安くて美味しい飲食店と、古ぼけてるけど活気のある商店街と、呼べばすぐ来る警察がいれば、なんとなく楽しい日々を送れると思う。それに、ドンキの服を着てドンキに行っても大丈夫だし、すっぴんで駅前をうろうろしても気にならなそうというイメージがある。
錦糸町、北千住あたりは、ぱっと見住みたい街として見ている。赤羽ももう一度住みたい。蒲田はまともに降り立ったことがないけど、話を聞く限り馴染める気がする。
私は「本当の治安の悪さ」というのを理解していないのだろうか。慣れてるから今更気にしないだけなのだろうか。自分ではよく分からない。
同居していた元カレが以前住んでいたのは三鷹駅から少し歩いたところだったが、とても窮屈なところだった。ゴミの分別はしっかりしてるし、目の前の公園からは「5時からピアノだから帰るね」という子どもの声が聞こえてきた。お行儀が良すぎる。お稽古のために自主的に公園から出ることができる子ども、偉すぎる。
スーパーに寄っても、きちんとした身なりの人ばかりで気後れした。なんていうか、自分はそういう立派な人たちに無礼なことをして怒られるんじゃないか、という不安がつきまとう。結構ストレスである。自分にとって「きちんとしなければ」という意識はプレッシャーになる。
私は多分、育ちが悪い。

私の実家の周辺もそこそこ治安が悪いため、似たような雰囲気のところが安心するのかもしれない。
駅から自宅までの道のりはこうだ。駅を出て交番の前を通って、パチンコ屋と金券ショップの間の細い路地に入り、道を渡り、パチンコ屋とコンビニ・雀荘・居酒屋の間の道を通る。先週珍しくパチンコ屋の建物に向かって放尿してる人がいた。パチンコ屋にトイレあるだろうに。コンビニ前では酒盛りが行われていて、当然タバコも吸っている。駅前なので禁煙区域ではあるが、特に気にしない。パチ屋の横を抜けて、コロナ初期から闇営業している居酒屋の前を通り、無料案内所、オッパブ、ソープランドときて自宅だ。駐車されている車の横を通るのは危ないので、道の真ん中を歩くと良い。
最近は夜でもあまり喧嘩がない。
一昨日、会社に行こうと玄関を開けたら、カラスに生ゴミをぶちまけられていた。近所のゴミは大体カラスに漁られている。昔はうちの外壁にあるコンセントから勝手にコードを繋いで髭を剃っているおじさんとか、熱中症で行き倒れてるおじさんとか、裸のホストとかを横目に学校に行ってたけど、最近はそういうのも見かけない。
でもその記憶が今もあるから、そこまでの治安の悪さなら許容範囲かなと思う。歩いてるだけでかわいいだのブスだの3000円でやらせてくれそうだの言われるけど、道端で言われる分にはそこまで気にならない。どうせこの街にいるような人だしと思ってる。自分が他人を許せる分、自分もテキトーに暮らしていても大目に見てもらえる気がする。

極論だけど、治安が悪い=ルールを守らなくてもそこまで咎められない と考えると、住みたくない街ランキングはユルい街ランキングということだと思う。
もし自分がガチガチの監視社会の住宅街に生まれ育っていたら、全然違う性格になっていたのかも知れないけど、あまりにもかけ離れているから想像がつかない。ちゃんと吉祥寺や中目黒に住みたいって言えるんだろうか。
コロナ禍からこっち、生活苦で闇営業せざるを得ない飲食店を近所の人たちで叩きのめしたり、県外ナンバーの車に傷をつけたりしている「ちゃんとルールを守る街」の話を聞くと、自分にも他人にも大らかでいられる街の方が安心だなと思う。



最近タグをつけ忘れていた。ブログ力が落ちているので、私ももっと他の人のブログを読まなくては。
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桜味の味

25歳くらいまで、「顔が青い」という表現があまりよく分かってなかった。10代までは国語は人並みより少しできたし、大学は文学部みたいなところだったし、自分も小説を書いたりしていたけど、「顔が青い」はよく分からなかった。文脈から推測するに「体調が悪そう」と同義なのは理解した。なぜか、私には見えてない色がみんなには見えているのだと思っていて、自分にだけ見えないのは悔しいので、見えているフリをしていた。全くもってやる必要のない演技だった。24歳か25歳あたりで、ふと「あ、あれ比喩表現じゃね?」と思った。特にきっかけはなかったが。

知ったかぶりは良くない。知らないことや分からないことをそのままにしておくと、どんどん遅れをとるし、誤魔化していることはきっとバレてるし、世界史のテストで学年最低点をとったりする。

ところでこの時期になると、当たり前のように桜の香りとか桜フレーバーの商品が売り出されているけど、あの桜の匂いや味は比喩なのだろうか。それとも、今度こそ本当に私にだけ認識できない匂いや味なのだろうか。これだけは未だに確信が持てない。
桜の花見をしても、桜の匂いを感じたことがない。まあ、2011年から花粉症でまともに嗅覚が機能していないのもあるけど、それ以前も、たとえば金木犀やユリやバラみたいな、そういう花の匂いに心当たりがない。あと、小学校低学年の頃は落ちたばかりの桜の花びらをたまに食べていたけど、桜の味はしなかったと思う。食べたくて食べたわけではないけど、桜の花びらって少し引っ張りながら口に当てると笛になるので、その過程でよく食べていた。もっと大量に食べれば理解できただろうか。
古の桜味として桜餅があるが、桜餅は桜の葉が巻かれているから桜餅でいられれのであって、餅と餡子の部分だけだったら、ピンク色に着色された餅菓子ってことになるのでは。ソーダ味にソーダっぽさを出すために青色着色料をぶち込むノリで、桜味にも赤色着色料をぶち込んで砂糖をドバドバ注いでいるのでは。つまり駄菓子と一緒では。駄菓子のメロン味は「メロン」の味ではなく「メロン味」の味がする。桜味も「桜味」の味だと思っている。
ということで、私は今のところ桜の匂いや桜味については「それっぽい甘さとそれなりの着色で作り出した概念」と認識している。でも、もし本当に自分だけが認知できない感覚だったらどうしようという思いはまだ少しある。

目白でグルメした

中学の友人が出演する演劇を観るために、中学時代の同じグループの別の友達と一緒に目白に行った。
まずはルート・デュ・ショコラというチョコレート専門店で、いくつかチョコを買った。
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1粒200円が平均なのだが、めらくそに美味しい。店内は結構混んでいて、皆自宅用に購入してるようだった。ちなみに1粒から買える。駅から徒歩5分ほどなので、近い人は是非行ってみてほしい。
そのあと、2分ほど歩いてジークレフという紅茶専門店に向かった。同じダージリンでも茶園ごとに数種類用意されていたり、1stフラッシュとか2ndフラッシュとかある。かなりのマニア向けでもあるが、店員さんがどちゃくそ親切なので、試飲もできるし、好みに合わせて茶葉を紹介してくれる。
私は最近熱心に探していた薔薇味の紅茶を発見したので即刻購入した。ローズティーは明日淹れる。
気になってたケーキ屋さんに行く余裕がなかったので、ローズティーを飲み終えたらまた目白に行こうと思う。

そのまま目白でディナーにしようと思っていたら、目当ての店が休業してたので、テキトーに目に留まったタイ料理店に入った。小柄でスタイルが良く、長い髪をポニーテールにしてきつく三つ編みにした、いかにもタイ人らしい女性が店を回していた。先に来ていたお客さんも日本人には見えなくて、これはかなり本格的なタイ料理店なんだろうなと思った。私たちの口に合うか少々不安になった。私は唐辛子でお腹を壊す。
A4コピー用紙をファイリングしたベッタベタのメニューには、かなりの品数が記されていたが、どれもこれも見たことのないものばかりだった。辛うじて、ガパオと、グリーンカレーは分かる。オムレツという文字列は視認できたけど、タイ風と書かれると味の想像がつかない。メニューには日本語とタイ語と、料理の説明が簡単に記されている。とても親切だがいかんせん味の予想がしにくい。豆乳とピーナッツの……チャーハン?エスニック料理経験値が低いとこういうことになる。
無難にガパオにしておくか……いやせっかく来たのだから少し冒険してみるか……。でも冒険して激辛が来てしまうと、この後観劇することも考えるとハイリスクすぎる。メニューには辛さについては一切書かれていなかった。
結局、注文直前で冒険を試みた。カオパッサッパロとかいうやつにした。写真を見る限り、パイナップルをくり抜いて器にした中にチャーハンがぶち込まれていたので、最悪口に合わなくても映えるならいいかと思ったのだ。
そしてカオパッサッパロが来た。
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写真と全く違う見た目だったが、器のパイナップルのことしか覚えてないし、それ以外に「これはカオパッサッパロではない」と言える根拠は一切持ち合わせていない。パイナップルが入っていたので、とりあえずカオパッサッパロということで受け入れることにした。
見た目のインパクトがなくなり、期待値が味に全振りされることになった。私は唐辛子でお腹を壊す上に、エスニック料理店で冒険して失敗したことが何度もある。
おそるおそる口に入れてみたところ、なんとめっっっっっっっちゃくちゃ美味しかった!!!!!!!!!!!
色とりどりのスパイスが右から左から踊り出してくる感じ!!!パイナップルの甘み、プリプリのエビ、リズミカルなカシューナッツ!!!!!リズミカルなカシューナッツってなに?!?!?!
とにかく、初めて食べる料理でこんなに感動することは久々だったので、とても嬉しい。また食べたい。カオパッサッパロ。カオパッサッパロ。なんだか覚えにくい名前だ。
目白駅から徒歩4分くらいのところにある「プァンタイ」という店だった。

目白も魅力的なところなので、住みたいなと思ったけど、不動産屋で相場をざっくり見たら、無理だと分かった。

日曜の喫茶店

休みの日だけど職場の最寄駅まで行って個展を観てきた。
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七菜乃というヌード写真家の個展で、頑張れば仕事の合間に行ける距離だったけど、無理せず休日に来て良かった。色々考えたけど過激で長くなりそうなのでまたの機会に。とりあえず、七菜乃さんの視界にこれ以上男性が入ってこないことを祈る。
あと私も全裸になりたい。

そのあと友達の紹介て喫茶店「ミロンガ」に行ってきた。
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スパイシーワインケーキとブレンドコーヒーを頼んだ。店の佇まいも素敵だし、流れてる曲も良かった。タンゴらしいけど、私はあまり音楽に詳しくないので、それがタンゴなのかはよく分からない。ケーキもコーヒーも美味しかった。ただ、周りがカップルだらけで居心地が悪かった。自分に恋人がいないことを嘆いてるわけではなく、単純に一人客の私が二人分の席を占領しているため忍びない気持ちになる。それに、カップルの会話がどうしても耳に入るので気になる。
大テーブルに通されたのだが、アクリル板で4組になるように席が仕切られていて、3組はすでにカップルが座っていた。
斜向かいのカップルは私が注文する頃には席を立って、そのあとすぐに中年女性が一人で座り、無染色ウールの毛糸をいくつか並べて黙々と編み物を始めた。それは良いとする。
まず隣のカップルだが、おそらく今日初めて会った感じだった。そして女性側が外国人で、男性が日本人。頑張ってお互い日本語で話そうとしていたが、通じないことがあると英語を使っていた。英語での問いかけに日本語で答える場面もあった。私の英語レベルは中1なので、そうなると片方が言ってる日本語から会話を推測することになる。いや、推測する必要はないのだが。
こんな実験がある。会話を聞きながら黙々と1人でジェンガをやって、どのくらい集中力が保つかというものだ。片方のチームは、女性2人が目の前で会話をしているのを聞きながら、ジェンガを積む。もう片方のチームは、女性1人が目の前で誰かと電話しているのを聞きながら、ジェンガを積む。すると、後者の方が圧倒的にジェンガを倒すまでの時間が短かった。人間は、断片的な会話が聞こえて来る方が気になって集中力が削がれるらしい。
そんな状態なので、隣の会話が気になって仕方なかった。最終的に、女性側が男性の部屋に行きたがっていて、男性側がやんわり断っていることは掴めた。
もっと気になるのは目の前に座っていたカップルだ。終始敬語とタメ口の入り混じった口調だったので、おそらくマッチングアプリで「#本が好き」「#カフェめぐり」でマッチングして今日初めて会うのだと見た。私が来店したときにはすでにその話題だったのだが、私のコーヒーが運ばれてきてもなお「ごはんは炊き立てが美味しい」という話をしていた。主に男性側が話していて、女性側はいい感じに相槌を打つだけで、盛り上がっていないのは明らかだった。話題が変わっても、男性側が沈黙にならないように他愛もない話を続け、女性側はそれなりに興味がある風の相槌を打つだけだった。なんかもう頭を抱えた。
グラスが空いて少し経ってから女性側がトイレに立ち、その間に男性側が店員を呼んでおすすめのメニューを聞き、少し珍しいビールか何かの説明を受け、女性が長めのトイレから戻ってくる頃には注文したものが届いていた。というのを2回ほどやっていた。卒なくこなすことが男性の今日の目標で、場の空気を読みつつ当たり障りなく接するのが女性の今日の目標なのかも知れない。
結局、一番盛り上がっていたのは会社の愚痴だった。男性は営業職、女性は販売接客系の仕事をしているようだ。色んなことが裏目に出ていたように思う。当たり障りのない話、人当たりの良い相槌……どちらもハンドルを握らないし、ブレーキも踏もうとしないし、どうしようもないからただ進んでいるだけに感じた。きっと平日は仕事漬けで、出会いもなくて、25歳くらいで、炊飯器の残りでおこげを作るのがささやかな楽しみなんだろうな。まあ、炊き立ての次に美味しいのがおこげだって実際言ってたし。
この2人、再び会うことはあるんだろうか。
そのカップルが去ってからようやく自分の調べ物や考え事に集中できた。
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友達が来た時には、左翼の老人とサブカルの若者ばかりだったと言っていたが、今回日曜の16時に来たからカップルだらけだったのだろうか。私の座ってた大テーブル以外の席も男女のペアだった。1組は物静かですぐに退店してしまって、もう1組はサークルか何かで次の企画を考えている最中のようだった。カップルだったかは分からない。
男女のペアが退店しては1人客が来店し、店は常に満席だった。私が帰る頃には、みんな編み物をしたり本を読んだり新聞を広げていた。なんか、牛乳が入ったコップが透明になるまで水道水を注ぐみたいな感じで、面白かった。

近況

今月の14日から正社員になり、今日ようやく基本給が決まった。給与については一度提示されてはいて、「未経験なのにこんなにもらっていいんすか!」と内心思ったけど、念のため浮かない顔をしていたら、今日確定した基本給は前回の提示より上乗せされていた。もちろん前職を辞めるときよりは減るけど、都内で一人暮らしも可能な金額だった。
11月からバイトで入り、隙あらば有能アピールをし、人並みのコミュニケーション能力があることを装ってきたが、やっと明日から少し気を抜くことができる。
今はホームページの文章を書いたり、キャッチコピーを考えたりしている。とっ散らかったインタビューをきっちり10行で収めるとか、そんな感じ。ライティングができる人が社内に1人もいないので、今後も出番はありそうで良かった。週明けから、人間は読まないけどAIに読ませる用の文章を超綺麗に書いてほしいと言われた。AIは情に訴えても文字数の無駄なので、キーワードを全部拾った上で綺麗な日本語を規定文字数±5文字で書くようにとのこと。AIに媚びるってどうやったら正解なんだろう。世の中いろんな仕事があるもんだなあと思う。
2020年の11月から2021年8月まで毎日ブログを書いていたことや、7月から10月までやってたバイトの経験が活かされてると感じることがわりとある。同時に、前職であるインテリアショップを辞めて本当に良かったと思う。
前職は、体力的に長くは続けられそうにないというのと、やってても人生の無駄遣いに感じる虚しさで辞めた。辞めて5ヶ月くらい完全ニートだった時は「あれだけ時間が欲しかったわけだけど、いざ手に入ると使い道がないな」と思うようになり、生産性のない自分の存在こそが世の中にとって無駄なのだと鬱々とした気持ちになった。再就職して思うことは、やっぱり前職は人生の無駄だったということだ。
あのタイミングでやめてツテで色々経験したあとでコネで今の会社に入ったので、前職をさっさと辞めれば良かったかと言われると難しいところだ。早く辞めていたら、また全然違う仕事をしていただろう。
将来設計をしたところで結局は運でしかないと思う。確実に安定という業界もない気がする。この先も運良く平和に暮らしていけたらいいのだけど……。

急に常識を疑ったり

常識だと思っていたことを疑うようになる瞬間って突然やってくるし、それがめちゃくちゃ楽しいと思う。最近はネットが発達しているから、常識がすぐ覆されるので楽しみが薄れている。
最初の記憶は小3くらいの頃に、テレビで「目玉焼きにはしょうゆかソースか」みたいな鉄板ネタの議論が繰り広げられていて、ぼんやり観ていた時だ。その議論を聞くのは初めてではなかったのに、急に「なんでケチャップは議論に上がらないんだ」と思った。うちは6人家族だが、目玉焼きにはケチャップをかけていた。嫁いできた母ですらそうだ。でもその時突然「ケチャップはかなり少数派なのでは」と思った。そして試しに目玉焼きに醤油をかけたら、ケチャップより数段おいしくて、以来私はずっと醤油派だ。私が醤油派になって、母も醤油派になった。聞けば、結婚してから周りに合わせてケチャップ派に鞍替えしていただけらしい。郷に入っては郷に従えというやつだ。私には耐え難いことだが、母にはそういったものはストレスにならないらしい。
20歳くらいになって、突然「家の鍵に鈴はつけなくてもいいのでは」と思った。何のきっかけもなく、突然。心配性の父から、落とした時にすぐに気がつくようにと、ありとあらゆる鍵に鈴をつけるように言われていた。でも考えてみたら「キーホルダー」と呼ばれる物のほとんどは音が鳴らない。ということは、鍵に鈴をつける必要はないということだ。
常識を覆すと言うと大層なことに思えるけど、変えたところで誰にも何も影響がないのになんとなく今までの風習に従ってることはある。帰って即寝て朝起きたら風呂に入るでもいいわけだし、朝ごはんをソフトクリームにしてもいいし、別にソフトクリームを食べながら出社しても何かに違反するわけではない。

この時期になると思い出すのだけど、小5と小6のバレンタインの日、2年連続で友チョコを食べて吐いて1週間寝込んだ。誰かに仕組まれたのだろうか。小6の時は同時にクラスの5人くらいが同じ症状で休んで、その中に1人だけ男子がいたけど、それはまた別の話。
とにかくまあ、小5小6が親の指導抜きで作った慣れないお菓子というのは、一部とんでもないものが混ざっているものだ。生クリームがないから牛乳を使い、無塩バターと有塩バターを間違える。パウンドケーキは半生で、トリュフチョコは歯が痛くなるほど硬いということがある。
今思えば、彼女らの中で私の友達順位が低いから、大量生産した中から出来の悪い部分をプレゼントされる役回りだったのかもしれない。まあこれは私の卑屈な妄想ではあるけど、待ち合わせ場所で2時間待ったり、遊びに誘われて当日忘れられて先に行かれたりしても、基本怒らないので、寛大だと思われていた可能性はある。
小5の時は、14日の昼の時点で微熱があったので早退し、家で友チョコをせっせと食べたら夜吐いた。それでも1週間かけて全員分完食した。10人分くらいあったと思う。
小6の時は、普段通り学校で過ごして家に帰ってから友チョコをせっせと食べて、夕方急に体調が悪くなった。それでも「早く食べないと悪くなっちゃうから」と思って、残った友チョコを食べようとしていたのだが、母が「別に無理して食べることないんじゃない?」と言ってきたのでめちゃくちゃびっくりした。人が作った物は当然全部食べるべきだと思っていた。「いやでもせっかくもらったものだし……」と私が言ったら「じゃあ、ひと口齧ってポイしなさいな」と母。親がそれを言うのかと思った。親でありながら!逆の立場で考えて、私が作ったお菓子を友達が捨ててるとしたら居た堪れないと思う。まあ自分の場合、明らかにクオリティの低いものを人にあげることはまずないけど(プライドが高いので)。
ということで、白い粉の塊が出てきたり、古い油の匂いがしたり、チョコなのにやたら酸っぱかったりしょっぱかったりしたものは、ひと齧りして捨てることにした。全部食べなくてもいいというのは目から鱗だった。熱が39度あった。

中学になると手作りの友チョコの数は大幅に減り、手作りだとしてもクオリティが爆上がりした。だからあれ以来、ひと齧りして捨てるということはしていない。最近では手作りのお菓子を食べる機会すらない。
十代の子たちはまだ友チョコを作って交換したりしてるのだろうか。コロナ禍で手作りのものを食べるのは躊躇われるみたいな話をどこかで聞いた。その子たちにも、無理して食べなくてもいいんじゃないって言ってくれる人が近くにいたらいいなと思った。



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メイドカフェに行った。一人で。

最近人との距離感の取り方がよく分からず、相手を不愉快にさせてないかいちいち気になっている。LINEの返事は滞りがちで、何回か返信しようと開きはするけど、いい返事が分からなくて閉じてしまったりする。ときどき自分からLINEすることもあるけど、12時間ほど既読スルーが続くと怖くなって取り消してしまったりする。くだらない話をしてごめんと思う。ツイートは結構するけど、寝る前に今日の反省として消しまくってしまう。

お金を払って安心して誰かと話したいと思い、一人でメイドカフェに行ってきた。
メイドさんかわいい!!!!!!!!!!!!!!
見てるだけで癒される!!!!!!!!
いやなんかルッキズムの諸々を考えると他人の容姿をとやかく言うのは良くないとは思うんだけど、綺麗な何かを見たときに放出される脳内物質って止めようがなくないですか?!?!?!?!そしてそれを何もそそられるものがない状態で無理やり放出するのは不可能じゃないですか?!?!?!?!
とにかく頭の先から爪先まで何もかも整えられてて、笑顔も声もかわいくて最高だった。しかも!私に!好意的に接してくれる!!!朝のセットに1分しかかけてない私の髪型も褒めてくれる!!!なんかもう逆に畏れ多い。

2ヶ月ほど前にとある男性と一緒に別のメイドカフェに訪れたが、その時の男性の振る舞いが最悪で、メイドさんに失礼なことはあまりしなかったものの「ツブ子ちゃんもメイド服着てみてよ絶対似合うよ」みたいなことをメイドさんに聞こえる声で何度もしつこく言ってきた。私が「メイドさんメイドさんであるためにどれだけ金と時間と努力を尽くしてると思ってるんですか?ちょっと顔がいいからってその辺の女の子が真似できるものじゃないんですよ」と強めに言っても「いいじゃん僕にだけ見せてくれればいいんだからさ〜」と黙らなかったので、そのあと彼の言うことはほぼスルーしてずーっとメイドさんを見ていた。次は絶対に一人で行こうと思ったものだ。ちなみにその男性はメイドカフェで私に放置されたことで腹を立て、帰り際に駅前で私を大声で詰ってきたので、それ以来会ってない。私はプロの女の子ではないので、いつでも笑顔で好意的に接してくれるのを期待されても困る。

その点メイドさんは「女の子のプロ」という感じで本当に尊敬する。まずかわいい。午後8時だというのに髪は綺麗に巻かれているし、アイラインも少しも滲んでいない。
それに、お客さんからの無茶振りにも丁寧に対応してて、話題も豊富で、コミュ力は高いし頭もいいんだろうなと思う。
それから、仕事っぷりが凄まじい。常人にはあのマルチタスクはこなせない。システムの案内をする、接客する、お会計する、プレートにお絵かきする、歌う、踊る、お客さんそれぞれのメニューを把握して適切な時間配分でチェキ撮ったりライブしたり退店時間の案内をする、先々のイベントを把握してお客さんに伝える、ブログやツイッターのお知らせもする。いや常人には絶対に無理!しかも勤務時間外にネイル行ったり脱毛行ったり、常に話題を仕入れたり、ブログやYouTube更新したり、かわいい文字を書く練習するんでしょ????ボイトレ行ってダンスの練習するでしょ?????しかもそれと並行して大学行ったりしてるんでしょ?????いつ寝るの?????
なんかもう「自分なんて人間としてダメだ」とか思う隙もなく、清々しく完璧で圧倒されてしまう。むしろ元気が出る。

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ライブ中だったのでうまく撮れなかったけど、くまちゃんサンデー。チョコバナナを頼んだけど、バナナはお散歩に行っているとのことで、いちごチョコになった。バナナがお散歩に行っているなら仕方ない!
一人で来て良かったなと思うのは、メイドさんに集中してても怒る人がいないのと「にゃんにゃん♡」を気兼ねなく言えるところだ。

最近どんどん自分がイタくて気持ち悪いアラサー女になりつつあると思う。お金を払えば優しくしてくれる場所はあるけど、それに慣れてしまうとますます他人に失礼な態度を取ってることに気づかない人間になってしまいそうなので怖い。(と周りのお客さんや先日一緒にメイドカフェ行った男性を見てちょっと思った。失礼ながら)
でもメイドさんめちゃくちゃかわいいからまた行きたい!!!!お金そんなにないけど!!!!!


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