。+:゚⋈根無草⋈:゚+。

28歳独身フリーター、竹ノ塚ツブ子。夢なし!目標なし!彼氏なし!実家暮らし!人生暇つぶし!

今日も何もしなかった

禁煙80日目

[今日やったこと]
年金事務所へ行く。読書。
[今日の家事手伝い]
夕飯の手伝い
[今日のダイエット]
リングフィット
[今日の節約]
茶店に入らず、家の屋上で読書する。飲み物を薬局で買う。

何もしていない。のに眠い。
ここ数日でブログのランキングがかなり落ちているので、諦めて今日は気を抜いて書こうと思う。眠いし。
GWは昨日で終わったようだが、私はニートなので今日も休みである。みんな仕事してるというのに私は何をしているんだろう。秋まではニートでいるつもりなのだけど、それにしても何もしなさすぎではなかろうか。カウンセリング通ってるけど、そんなに重症でもないし、もう働いてしまおうかなと思ったりもする。景気は悪いけど。
案外金がないのである。働きたい。金と時間と自由の3つが揃っていたら最強なのだけど、時間ばかりがやたらある。オリンピックのバイトに申し込んだけど、同時にオリンピック中止の署名にも参加している。やるなら金がほしいが、やってほしくはない。やらないんじゃないか、と思ってはいる。
資格講座の申し込みに必要な説明会の予約の電話が、今日一日全く繋がらなかった。GWを挟んでしまっているので、締め切りが近い。金を得る手段がどんどん減っている気がして焦る。
LINEスタンプを作ろうと思ったら、同じ発想で作ってる人がもう2人もいた。2ヶ月前にはいなかったので、もっと早くやればよかったなと思った。
年金事務所から帰ってきたら、部屋に居場所が無くなってたので、仕方なく屋上で本を読んだ。2ヶ月読んでる本だけど、読んでる意味がだんだん分からなくなってきた。
何をしても充実感が得られない日というのが、たまにある。今日はそういう日ということにしたい。
明日から頑張ろう、明日から頑張ろうと、ここ数日言い続けている。ニートである。


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陰キャの青春

禁煙79日目

[今日やったこと]

野球の中継を聴く。ピアノ。模様替えの構想を練る。読書。

[今日の家事手伝い]

なし

[今日のダイエット]

リングフィット。(体調が優れないのでエアロバイク中止)

[今日の節約]

外に出ない

 

GW最終日らしい。私は明日からもずっとニートである。いい加減やることがなくなってきた。暇を持て余している。暇疲れである。勉強はしたくない。バイトとかしたい。就職するのは秋以降。ということは10月くらいまでひたすら暇なのだろう。創作したくなってきた。小説は依頼されない限り絶対に書かないと決めているので、どうしよう、ピアノはあまり上達しないし、LINEスタンプでも作ろうかな。

 

ということで今日もネタがないので、ちょうど最近高校時代のことばかり思い出すということもあり、高校の頃の話をしようかと思う。ここのところずっと高校の夢を見る。本当に楽しかった思い出と、まさに今カウンセリングに通う原因になっている酷い記憶と両方あるけれど、なるべく楽しい話がしたい。取り留めもないものだが、いつかブログに残しておこうと思った話だ。今日はろくに何もしていないので、せめて予てから書きたかったことを書く。

 

中学の友達と仲が悪いわけではなかったが、知っている人が誰もいない高校に進学した。そして自分が陰キャであることに気付いた。古い言葉で言えば根暗。2009年当時の表現では非リアと呼ぶ。彼氏はいたけど。中学までは人間関係でものすごく躓いたり、居場所がなかったりすることはなかったのだが、今まで接点のなかった人たちと急に知り合い、共通の趣味がないまま同じ教室に放り込まれても、どうしたらいいか分からなかった。この数年で知った言葉だけど、教室の多くの人のことを哲学的ゾンビだと思っていた。とにかく話ができなかったし、自分と同じように意志がある気がしなかった。でも多分みんなの方が人間として正しいあり方なんだろうといつも思っていた。

文化系のおとなしい校風だった。入学してすぐの全校集会では「近くの公園で我が校の生徒がカツアゲされているという目撃情報がありました。怖がらずに名乗り出てください」とアナウンスがあった。インターハイはほぼ無縁。甲子園どころかそもそも野球部が存在しなかった。それでもやはり、運動部の方が人権の比重が高かったと思う。

校舎はコの字になっていて、一階の東側の奥にあり、最も薄暗くてジメジメしている、視聴覚準備室という部屋が私たちの部室だった。文芸部と演劇部と写真部と漫画研究部が同じ部屋に押し込められ、文化部拠点と名付けられていた。私は部員5人で廃部寸前の文芸部に所属した。ちなみに廃部寸前の文芸部は敏腕鬼部長である私が3年かけて立て直した結果、作品掲載人数が30人になったのだが、それは長くなるので割愛する。

とにかくそんなラインナップの部室だったため、教室の溢れ者が集まり、陰キャ煮しめたような場所だった。演劇部の顧問がたまに来るだけで、それ以外に大人の目が一切届かない。なぜか「非リアは大人しいから悪いことをしない」という社会通念的バイアスを自分自身に向けることで「我々は非リアなので、我々の為すことは悪いことではない」という間違った解釈を起こしていた。今考えると、人間関係の経験値が乏しいから、一度揉めたらとんでもないことになるというのは分かるのだが、当時は「リア充みたいな浮かれた思考停止野郎より、文化的素養のある我々の方が人間的に優ってる」くらいの気持ちでいた。単純に教室で仲間に入れてもらえないだけなのに。

教室にはあまり居場所を感じなかったが、ほぼ毎日活動している演劇部の手伝いをしたり、気まぐれに集まる写真部とアサヒカメラのヌード写真を見て騒ぎ、漫画や本を読んで過ごせたので、放課後は開放的だった。週一で図書委員の仕事として図書館にいた。司書室のおばさんは陰キャに優しく、司書室は視聴覚準備室には来ない、また少し気色の違う日陰者が集まっていた。図書室で放課後を終えると、専用のソフトに図書委員が日誌を書くことになっているのだが、誰もいないときは図書室のおばさんが書くこともあった。過去の日誌は自由に読める。図書室のおばさんの日誌には必ず最後「今日もダンス部がうるさかった」と書いてある。ダンス部はいつも図書室のすぐ近くで爆音で曲をかけながら練習しているのだ。それにしても毎回その文言で締めているので、相当ストレスだったのだと思う。そして、この人は絶対に私たち陰キャの味方になってくれると思った。

味方になってくれそうか、そうではなさそうか、という目でよく先生を見ていたと思う。私たち陰キャが生きようが死のうがどうでもいいと思っているような大人もいる。不器用なやつはどのみち何かに潰されるから、それが早いか遅いかの違いだ。弱いから悪い。キモいから排除する。そういう考えの人から身を潜めていかなくてはならない。

私のクラスの授業は担当ではなかったが、物理の先生が私たちにとても優しかった。期末テストも終わり、あとは退屈な模試をこなすだけの日々だったある日、部員の一人が「2階から1階のペットボトルの飲み物って飲めるのかな」と言いだし、早速物理の先生のところに行ったところ「この校舎の高さだと厳しいと思うけど、やってみたらいいと思うよ」とビニールチューブを貸してくれた。実験してみたところ、あと少しのところで届かず、数人が口内を負傷した。(ちなみに同じストローの長さでも平面に置くと難なく飲める)

また、権力のある人を味方につけておくと良いということも、高校時代に学んだ。

またとある期末テスト終わりの日、部室に向かう途中に校舎の角を曲がるあたりで、どこかから爆音で軍歌が流れてきていた。言うまでもなく部室からなのだが、流石に誰かに注意されるだろうと、部室へ急いだ。大方、ミリヲタの先輩がテスト終わりにはしゃいでいるのだろう。そう思って扉を開けたら、「いやー日本の軍歌は最高だねぇ」と漫研の部長席に腰掛けていたのは、演劇部顧問であり、生徒指導部であり、倫理担当の先生だった。隣では、いつもほとんど表情を変えないミリヲタの先輩が、満面の笑みでうなずいていた。

初老で、小柄で、鞄を持たず、いつも本を一冊携えて、電車で学校に通っていた倫理の先生。この先生は本当に味方になってくれた。味方というか、全面的に私たちの肩を持ってくれた。高校演劇界隈の偉い人でもあるらしいが、何より、生徒指導部というのが先生の中でも一番偉い立場であるために、私たちは部活動停止を免れたり、活動の枠を少し優遇してくれたりした。私の学校は、問題があっても決して表沙汰にはならなかった。私はそれに失望もしたし、助けられもした。2010年9月30日木曜日の5時間目、私は授業をサボって図書館の司書室にいた。とても授業を受けられるメンタルではなかったので、司書のおばさんに話を聞いてもらっていた。大人に一連のことを話すのは初めてだった。一通り話終えた頃、その演劇部の顧問の先生がやってきて「やあ、竹ノ塚、こんなところにいたのか。まあ、たまにはいいよな。俺もよく学生の頃はサボったよ」と言ってくれた。それからしばらく、先生と司書のおばさんは話しこんだ。内容は断片的に覚えている。知事が学校図書館の数を減らし、開館時間を短くしようとしている。学ぶ機会を奪い、国民の政治思想を鈍らせようとしている。ということが一つ。それから、最近のアメリカ兵は攻撃を行うときにタブレットのようなものを用い、ゲーム感覚で人を殺すことができる、ということだった。どちらに対しても「全くとんでもないことですよ」と倫理の先生は憤怒していた。私は会話には混ざらなかったけど、そのことをよく覚えている。教室に戻ると、私が急にいなくなったことが軽く騒ぎになっていたので驚いた。演劇部の顧問の先生は、その騒ぎを知っていたのではないかと思う。

陰キャの肩を持ってくれる大人は、物理の先生と、図書室の司書のおばさんと、演劇部の顧問の先生が主だった。他の先生は大体平等で、良くも悪くも無関心だった。ただ一人、露骨に我々に嫌悪感を抱く体育教師がいた。演劇部の公演を妨害したり、いちゃもんをつけて怒鳴り込んでくることもあった。

2010年10月30日土曜日の放課後、文化部拠点の有志で集まり、ハロウィンパーティーをすることになった。演劇部の備品を使って仮装はするのだが、どさくさに紛れて、体育教官室の前にバナナの皮を置きに行くのが本来の目的だった。9月の文化祭公演を盛大に妨害されたので、その腹いせにといったところだ。ゲーム性があったと思うが、詳細は覚えていない。なにせ実行前に解散が言い渡されたのだ。解散の理由は台風の接近だった。強制帰宅である。その頃私は、ホームルームだけは教室にいて出席のカウントはされるものの、気まぐれに授業をサボったり、教室でほとんど口をきかなかったりして塞いでいたので、イベントがなくなるのは残念でならなかった。自分が主犯の一人ではないと逃げ切る算段も付いていたのだが、11年経って振り返ると、中止になって本当に良かったと思う。気が済んだとしても、私たちを煙たがる先生を増やすだけだっただろう。私は心を許せる相手として、文化部拠点のメンバーと、教室の友達一人と、先ほど挙げた3人の大人だけに絞っていたけれど、バナナの皮事件を起こしていたら、おそらくもっとまずい状態になっていたと思う。

 

書きながら嫌なことも色々思い出してしまった。今度カウンセリングでこの話をかい摘んでしようと思う。楽しいこともあったけど、おまえを絶対許さない。

ちなみに、部活のメンバーとは、もう誰とも連絡を取っていない。

 

 

あ、昨日のブログの件ですが、私もおじさんも罪に問われるっぽいです。難しい世の中だなあ。

 

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屋上のはなし

禁煙78日目

[今日やったこと]
野球中継を聴く。衣替え。読書。散歩。オンライン展覧会を観る。
[今日の家事手伝い]
なし
[今日のダイエット]
リングフィット。エアロバイク。
[今日の節約]
何も買わない

色々やった気がするけど、何もしていないと思ってしまう。あまり集中力がなく、全て中途半端になってしまった。
天気がいいのに2日も外に出ないのはあんまりなので、屋上に出て本を読むなどした。マスクをせずに外に出られるのは屋上だけである。
もともと出不精とは真逆の性格をしている。じっとしているのがとても苦手で、小さい頃は一秒でも長く外に居たくて、遊びから帰ってきてもベランダで奇声をあげたり、屋上で一人で遊んだりしていた。10歳くらいで流石に奇声はあげなくなったけど、小6までは夕方頻繁に屋上に出て本を読んだりしていたと思う。今日は小さいレジャーシートを敷いて本を読み、オンライン展覧会を観たりした。
屋上は結構広く、階段と物置のある四畳半ほどのスペース以外は、ワンフロア分の面積があった。物干し竿があり、滅多に使わない皿類を仕舞う箱が10個ほど置いてある。小さい頃は家族みんなで布団を敷いて流れ星を見た。直径2mほどのビニールプールにプラスチックの滑り台を置き、シャワーを取り付けてウォータースライダー風にしてよく遊んだ。今思うとかなり贅沢に遊んでいたと思う。小学生の頃はそれが当たり前だったので、もっと広い屋上のある家や、ブランコのある家の子が羨ましかった。
布団を敷いて星を見ていた頃と比べて、だいぶ空が狭くなった。うちは3階建てで、建て替えを行った40年前は周囲でも高い建物だったはずなのだが、私が生まれてから今日までの間にマンションなども増え、もう山はほとんど見えない。雑居ビルの窓の向こうに裸の男女がいたりする。窓を閉めろ。
2つ隣にビジネスホテルが建ったのは5年前。夜に屋上に出ると、カーテン越しに客室の様子が分かり、完全に油断しているおじさんを眺めることができる。たまに目が合うような気がする。ソープランドのスタッフがプレハブ倉庫に出入りする様子が見える。キャバクラの裏口でタオルを干す人がいる。極道の妻が洗濯物を取り込んでいる。ここは私の家だけど、他人の目線に晒されている。私から見えるということは、向こうからも見えるのだ。
もし私が屋上で裸になったとしたら、これは公然猥褻の罪に問われるのだろうか。私はあくまで自分の家の敷地の範囲内で裸になる。家で裸になるのは自然なことである。たまたま、うちより背の高い建物が周りにたくさんあるだけだ。それはもうしょうがないことなのではないだろうか。罪には問われない自信がある。まだ寒いのでやらないけど。
では、同じように家に屋上があり、朝に屋上で肛門日光浴をするのが趣味のおじさんがいたとする。その建物の近くに高架の線路があり、通勤電車からおじさんがばっちり見えるとする。公然猥褻に問われるだろうか。なんとなく、問われる気がする。
これは、実際どうなんだろうか。法律に詳しい人がいたら教えてほしい。


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遺伝子の囁きを聞く

禁煙77日目

[今日やったこと]
野球中継を観る。ピアノ。軽く部屋の掃除。
[今日の家事手伝い]
なし
[今日のダイエット]
リングフィット。エアロバイク。
[今日の節約]
家から出ない。

野球観てたら1日が終わったという感じだ。今日もベイスターズが勝って3連勝した。ナイターでやってた巨人対広島も、9回だけ観ていたが激アツな試合だった。試合をやってない時間はなんJのまとめスレばかり見ていた。負けた相手チームの中日の今日のまとめスレがお通夜であった。その点、ベイスターズは負けてもポジティブなスレが多い。

ということで今日も語ることがないので、最近感じている遺伝子の囁きについて書こうと思う。
以前高校の先輩(3歳上)に会った時に「40近くになると、もうそろそろ子どもが産めなくなるという遺伝子の叫びで、それまでなんともなくても急に子どもが欲しくなることがあるらしい」ということを聞いた。だから、子どもが欲しくなったら、それは遺伝子からの呼びかけなのだ、と思うことにしている。私は今年で28歳になる。年齢が上がるにつれて性欲が増すというのは本当なんだろうか。大学時代は生殖器の喚きによく振り回された。社会人になってからは忙しくてそれどころではなくなり、同棲していたこともあり供給がかなり上回っていたのだが、別れ、仕事も辞めた今、生殖器は全然騒がない。需要を感じたら必要な分だけ安全に入手できるルートを確保しているから、バランスが取れているのだと思う。年の功である。
生殖器は静かだが、遺伝子の囁きが聞こえるようになってきた。最近、やたらと子どもがかわいいと思うようになってきた。インスタやツイッターで誰かが子どもの写真をあげていると、前よりもグッとくるようになった。仕事を辞めたことで、商談の邪魔をする子どもと対峙することがなくなったのも大きいと思うが、「ほしい」までは行かなくとも「かわいい」までは感じるようになってきた。子どもは社会みんなで育てていく必要があり、子どもが見ている前では信号は無視せず、添加物、似非医学、環境汚染、YouTubeのテロップの誤字を、この世からどんどん排除していかねばならないという意識が芽生えた。「人口」と「人工」の区別のつかないやつは小2からやり直してから動画作ってほしい。教育に悪い。
子どもは大事に。遺伝子の囁きである。これがそのうち遺伝子の提言になり、遺伝子の喚きになり、遺伝子の叫びになるのか。私は自分の遺伝子を半分でも持つ子どもがいたら可哀想だなと思ってしまうタイプなのだけど、生物の本能がその気持ちをいつか覆しに来る気がする。そのとき自分の理性はどのくらい残ってるだろうか。乗っ取られる感覚というのは、分かるものなんだろうか。
父の友達に、独身でたまにうちに寄る人がいる。大して話したことはないのだが、とりあえず挨拶だけはする。塾講師をしているというのと、結婚詐欺に遭ったということくらいしか知らない。でも、小さい頃から、入学やら卒業やら成人のタイミングで、ときどきお祝いに何かくれる。お年玉をもらうこともあったと思う。なんで接点もそんなにないのに物やお金をくれるんだろうと、長年疑問だったのだが、最近ちょっと分かってきた。私は将来、その人のようになる気がする。友達の娘や息子に、気まぐれに何かあげるおばさん。あげたくなるのだ。自分にはもう大したイベントも残っていないし、すくすく育っていく他人の子どもに、何かお祝いしたくなる。家が喫茶店なので、私は週に1度くらいは誰かしらに「大きくなったねぇ」と言われて辟易しながら育ったわけだけど、そう言いたくなる気持ちも分かってきた。
ということで、子持ちの友達のみなさんは、私が訪問したときに子どもが喜ぶか分からないものをプレゼントする可能性がありますが、どうぞよろしくお願いします。


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寂しくなるね

禁煙76日目

[今日やったこと]
野球中継を観る。友達の家に行く。
[今日の家事手伝い]
なし
[今日のダイエット]
リングフィット
[今日の節約]
金券ショップできっぷを買う。最寄駅ではないところから歩く。

GW、野球中継を観て終わる気がしてきた。今日もベイスターズがギリギリのところで勝てたので良かった。
友達の家に行ってきた。あまり良くないのだろうけど、やっぱり会えるうちに会っておきたい。友達は新婚なので「これが新婚の家か……!」としみじみ思った。同棲してそのまま籍を入れて子どももいないので、単なる同棲とほとんど変わらないはずだけど、私が同棲していた頃の部屋と全然違うなと思った。私は実家とアパートがそんなに離れていなかったので、充分な収納スペースがあるにもかかわらず、オフシーズンの服などは全部実家に送っていたし、本もそんなに置かなかった。私には趣味もないので物が増えず、アパートには圧倒的に元彼の私物が多かったと思う。そういうところから、分かり合えない兆しはあったのかも知れない。いや、私の結婚に対する決意のなさが表れていたのだと思う。
テレビをつけたらサザエさんが放送されていた。6年ぶりくらいに観た。「これが家族か……」と思った。仲良しで楽しい家族は良いなあ。私の家も一応そうではあるのだが、次に私がそういった微笑ましい家庭を築ける自信はない。そもそも結婚したくない。でも多分、独身は将来寂しいだろうなとは思う。そして年々、サザエさんを観るのが辛くなってくる気がする。何度も言うけれど、寂しいなら結婚すればいい、というのは違うと思う。話すと長くなるので割愛するが、結婚することでより孤独になる人はいる。私はそっち側の人間だと思う。自分の器量では他人の人生を背負えないし、年々はっきりしてきたが、どうやら私はさげまんのようだ。
もし万が一結婚するなら、幼馴染がいいと思っている。新しく出会う人に対しては斜に構えてしまうし、不信感を抱きやすい。幼馴染がいい。と言っても、大学以前の異性の知り合いで今も交流のある人は皆無に近い。そうなるとやはり大学時代に知り合った人となる。そして、45歳くらいで「あれ、よく考えたら気が合うし、お互いのことよく知ってるし、この人なのでは?」という流れで結婚したい。45歳にもなれば、20歳で知り合った人など幼馴染も同然である。

最近、そのうち会いに行きたいなと思っていた男友達たちに彼女ができたことが分かった。5年前なら、友達なんだし会うくらいなら、なんて思って会いに行っていただろうが、我々はもう20代後半である。ことの重大さを考えてしまう。特に私は日頃の行いが悪いせいで女性から反感を買いやすい。他人の恋人を誘惑しないというポリシーは守ってきてるのだけど、それでも不信感は拭われない。なので、もうパートナー持ちの人と会うことはできないと、基本的には考えている
こうやって友達が減っていくんだなあと、最近よく思う。20代後半は悲しいなあ。



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音楽の趣味を広げたい

禁煙75日目

[今日やったこと]
野球の中継を観る。テレビを観る。
[今日の家事手伝い]
なし
[今日のダイエット]
昼に米を食べない
[今日の節約]
家から出ない。ポチらない。

体調が悪いので一日パジャマで過ごした。私は家から出ない日でも一応部屋着には着替える。パジャマでいると病人感が出る。まあ、カウンセリング翌日は予定を入れないようにしているし、生理の諸症状でコンディションが悪かったので良しとする。
ただ、そうなると今日一日何も起きないことになる。野球の中継は見た。ベイスターズは調子が良く、今日は勝てた。倉本寿彦という選手がめちゃくちゃかっこいい。試合の日は毎回出てくるのだが、今日正式に惚れた。満塁で代打で急に出てきて一発でかましていった。すごすぎる。
私は熱しにくく冷めやすいタイプで、なかなか趣味が増えたりハマったりしないものなのだけど、野球はなんだかハマりそうな気がする。人生経験の中でハマるという感覚は本当に数少ない。観劇にのめり込んだ時と一緒だ。ある日急に「すごい!」となるのだけど、そのためにはあまり興味のない段階から、味わい方というのを自然と身につけている必要がある。不毛かと思われる積み重ねがあって、ある日オセロが急に全てひっくり返るみたいに、「全部分かる」と思う日がくる。
ベイスターズを応援していると、ポジティブになれる気がする。5月の勝率100%だし、すごすぎる。

野球を見終わって食事を終えたら、友達から「伊集院光軍艦島ロケの番組やってるよ」と連絡が入ったので途中から見た。教えてくれてとても嬉しい。伊集院さんが軍艦島に行った話はラジオでしていたけど、今日が放送日とは知らなかった。あまりテレビを見ないので。
廃墟愛について語ると長くなるので割愛する。とりあえずテレビ見てめちゃくちゃ泣いた。軍艦島に興味を持ったのは2009年。高校に入ってからだ。当時はまだ世界遺産に登録されておらず、見学通路もなかったはずだ。上陸するには地元の漁師か誰かを捕まえる必要があり、難易度はかなり高かった。私はほぼ毎日ビレッジバンガードに通う女子高生だった。そこで青山裕企さんを知り、フェチ写真の被写体モデルに応募する気になり、エレクトロニカに興味を持ち、廃墟好きになった。ここでビレバンいついて語るとまた長くなるのでやめる。
軍艦島ロケを見ていたら、久々にエレクトロニカ系の曲をdigりたくなった。軍艦島写真集を見ていた時に、隣でずっと曲がかかっていたからだと思う。パブロフの犬である。
音楽の趣味の広げ方がいまだによく分からない。点と点が線にならない感覚だ。サブスクでApple musicを使ってるおかげで、ここ最近ようやく体系的なものが見えてきた気がする。それまで長いこと、ジャンルなんてものも全く分からなかった。高校時代はサブスクはなかったし、ビレバンで福袋感覚でCDを買うか(店頭では1曲しか流れてないが、アルバムにオムニバスで20曲入ってたりするので福袋感覚なのである)、ニコニコの作業用BGMから頑張って拾い集めるかしか、趣味の広げようがなかった。
音楽の趣味の合う人が全然見つからないまま19歳になり、大学でやっと似た趣味の人を見つけることができた。それでも3人くらいしかいないのだが。
この下に私がよく齧っているアーティストの名前を羅列していくので、もし趣味がちょっとでも被ってる人がいたら、オススメの曲かアーティストを教えてもらえるととても嬉しい。最近全然冒険していないので。

Serph/no.9/Ametsub/DE DE MOUSE/Raujika/matryoshka/パソコン音楽クラブ/onoken/.que/i am robot and proud/yutaka hirasaka/haruka nakamura/小瀬村晶/Akisai/agraph/hirotec/ハイスイノナサ/fox capture plan/Schroeder-Headz/jizue/SANOVA/DJ OKAWARI/Ayur/Nomak/Hidetake Takeyama/nujabes

似た雰囲気のアーティストが隣り合うように並べておいた(私判断)。思っていたより知っているアーティストが少ない気がする。
どうせピコピコしてたりピアノの音が好きなんだろと言いたくなるだろうが、その通りである。
あと、中田ヤスタカ好きだろと思われるかも知れないけど、もちろん好きだ。でもそれを言うとだいたいもう先が見えてる気がする。PerfumeサカナクションCAPSULEきゃりーぱみゅぱみゅも好き。元気ロケッツとか好き。電気グルーヴ好きでしょ?って訊きたいでしょ?好き。今日はそっちに広げたい訳ではないのでこれはここで行き止まりでーす。
ここにレイハラカミがいないとか、tofubeatsがいないとか、なんで?と思われるかもしれないけど、私も分からない。感性の問題だと思う。それでも、このアーティストが好きならこういうのも好きだと思うよ!という人がいたら教えてほしい。曲名だけでも構わないので。
ちなみに新曲出てたら絶対に全曲聴くのはSerph/DE DE MOUSE/matryoshka/onoken/agraph/Hirotec/Ayur あたりです。一通り全部聴いたと思う。

語りたいアーティストいっぱいいるけど、どこが好きなのか語る言語を一切持ち合わせていないことに気づいた。困った。よくある現象である。「いいよね」の先、会話が続かない。知識がないからなんだと思う。ビートがどうとかグルーヴがどうとか分からない。何ならジャンルもよく分からない。レーベルって何?鑑賞能力が壊滅的ということで音楽の成績が3だったことがある吹奏楽部部長です。
でも紹介したいアーティストはいるので、ここからは言いたいことを雑に言うコーナーにします。

〈Ayur〉
一番好きなのはAyurという人。これは本当に、ビレバンの廃墟コーナーの横で流れててめちゃくちゃハマった人。Chirdren Of The Earth(Ness's Origial Re-Edit)という曲が本当に好きで、勉強に集中したい時や、何も考えたくないという時、気分をニュートラルに戻したい時に聞いている。6年前に自分のiTunesの再生回数を見たら6000回は超えていたので、ここのところ聴くことが少なくなったけど7000回は超えているのではなかろうか。(6年前まではiPodループ再生のまま一晩寝ちゃったりしてたからだけど)
DJ OKAWARIのLuv Letterと雰囲気は似ている。jazzy hip hop というジャンルらしい。
アーティストは多分日本人なのだが、情報がほっとんどない。男女どちらかも分からない。頼みのApple Musicで検索すると、違うAyurが出てくる。厄介。

なんでこんなに再生回数伸びてるのに、アーティスト情報が皆無なんだ。新曲探すの大変。
私の葬儀で曲流してもいい雰囲気だったら、絶対にこれを流してほしい。平常時の私の心はこの曲と全く同じテンション。

agraph
やったー。アーティスト情報がかなりある。説明ができる。
石野卓球と仲良しで制作の手伝いをしている。別名義で「牛尾憲輔」でも活動している。牛尾憲輔名義の方ではアニメのサントラなどを手がけている。ピンポンのアニメのサントラ、聲の形ブギーポップは笑わないなど。ブギーポップは笑わないのサントラはagraphの雰囲気にめちゃくちゃ似ている。(私は別名義で活動していることを知らなくて、ブギーポップのサントラいいなと思っていたらagraphでびっくりした)
agraphはテクノ感のあるエレクトロニカ。レイハラカミが好きな人は好きと言われている。テクノがベースだけどリズムを完全に崩している。煌めくような軽やかさがあるのに足元が覚束ない感じがして不安定で好き。Nonlinear Diffusion という曲が好き。最新のアルバムは超絶暗い。
サカナクションagraph remixを見つけて最高の気分になる。

〈Hirotec〉
agraphが好きな人は好きだと思う。レイハラカミの二番煎じとamazonのレビュー欄で酷評した人ぶっ飛ばす。
属性がエレクトロニカなのだが、本人はデトロイトテクノの影響を受けていて、エレクトロニカはあまり好きではないらしい。nujabesからも影響を受けている。決して暗くはなく、でも淡々と低空飛行をしていくあたりデトロイトテクノっぽさがある。90年代のテクノが好きな人もハマると思われる。2000年発売のRoland MC-307だけで曲を作り上げているという。私は機材のことは分からないが、ここまで仕上げるのは変態行為らしい。
平常心の寝る前のテンションに近い(個人的に)
大変困ったことに、どのサブスクに行っても全曲は揃っていないらしい。一番揃っているのがSound Cloud。CDは出てる分だけ頑張って購入したけど、「新曲出したよ」という案内があってもCD作ってないわサブスクにはないわで、じゃあどこにあるのだという気持ちによくなる。
あと、このhirotecというアーティストを知っている人に出会ったことがない。もっと有名になってほしい。
セカンドアルバムのダイジェスト版がyoutubeに転がってるから貼っておく。興味がある人はSound Cloudに行くと良いです。フルで聴けます。

同じ曲調だと芸がないとか言われがちだけど、このテンションのテクノがたくさんあると作業用BGMが充実するので個人的に大歓迎だ。
これは一番有名でPVもちゃんとあるし私も一番好きな曲だけど、6年前に公開して再生回数が2000回台の曲。PVの制作費が気になる。


あとは見せておきたいPV貼っておきます。
matryoshkaの「Sink Into The Sin」

廃墟マニア必見。名前からロシア人かと思われたり、ロケ地がチェルノブイリだと思われることもあるけど、日本人で、多分このロケ地の一部は足尾銅山と思われる。

次。ハイスイノナサの「地下鉄の動態」

私には分からない感覚「共感覚」を持っている人が、すげーって言ってたから、多分すごいんだと思う。私は「共感覚これ共感できるのすげー」って思った。

こんな感じです。
オススメしたいアーティストや曲、めちゃくちゃ募集してます。宜しくお願いします。


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喫茶店で自転車を見おろす

禁煙74日目

[今日やったこと]
カウンセリングに行く。ノートまとめる。野球中継観る。
[今日の家事手伝い]
なし
[今日のダイエット]
なし
[今日の節約]
高い喫茶店はやめて半額ほどに抑える。金券ショップできっぷを買う。飲み物は薬局で買う。


カウンセリングに行ってきた。結局比較的元気なまま行ったけど、元気な方が話せる範囲が広がるということが分かったし、前回「これ意味あるのかな」と思ってたことが、やっぱり意味があるということが分かった。継続して通うことが今は大事だ。今は月に2回ペースだけど、再就職してからも、季節限定で通うことになるかもしれない。ゴールをどこに定めるか、自分の生活をどうしたいかによると言われたけど、どのラインが正常なのか、まだよく分かっていない。

茶店でノートをまとめながら、2階の窓から外を眺めた。新宿のビル群の一角なのだけど、ママチャリが何台も停めてある。この自転車の保有者はどこに住んでいるのだろう。新宿まで自転車で来られるということは、都心暮らしなのだろう。頭が田舎者なので、都心に住んでるというだけで相当な金持ちなのだと考えてしまう。だけど、停められている自転車は何の変哲もない普通のママチャリだったりする。サドルにビニール袋が被せてあるものもある。同じ型の自転車が、拝島駅前にも、赤羽駅前にも、国立駅前にも放置されてそうだ。
会田誠の作品に「37階のママチャリ」という絵画があったのをふと思い出した。
たまに、ミニベロやロードバイクに乗って颯爽と駆け抜けて行く人がいると、かっこいいなと思うのだけど、自転車って多くの人にとってただの移動手段だから、そんなに拘らないのだろう。車のように見栄とか張るものでもないし、乗り心地の良し悪しも大きく変わるものでもなさそうだ。そうすると、タワーマンションにママチャリが置かれることになるのである。
しばらく道路を眺めていたが、今日は暖かかったので半袖の人が多かった。特に外国人は真夏かと思うほど軽装の人が多い。今タンクトップを着てしまったら、8月どうするつもりなんだ。それにしても、外国人観光客というのをしばらく見ていない。オリンピックの時期に、新宿駅地下道や上野駅の天井に頭をぶつけている外国人を見るのがちょっと楽しみではあったのだけど、オリンピック中止の可能性が高まってきている気がする。
交通量の多い車道を、外国人がロードバイクで颯爽と走ってきた。イギリスやフランス系の白人で、長髪を後ろで束ねていた。中性的な体つきなので、2階からは男女どちらかは分からない。イヤホンをしている。こんな交通量のあるところでイヤホンしてたら危ないのでは。交差点で止まり、スマホをいじる。急に笑顔になり、誰かと話しているようだった。あまりにも輝かしい笑顔で、心を奪われた。信号が青に変わり、左手にスマホを持ったままその人はまた走り出した。夏を感じさせる陽気の昼下がり、半袖で都心を駆け抜けていく笑顔の外国人。道路交通法なんて細かいことはもう気にならない。とても良い風景だった。思えば最近、知らない人の笑顔なんてほとんど見ていない。他人の笑顔を見るだけでも、少し元気になれる気がする。待てよ。なぜ私はあの人が、笑顔だと分かったのだろう。口角を上げて、歯並びが綺麗で、それは、マスクをしてないから、分かったのではないか。あの人は、マスクをしていなかったのだ。
それに気づいたときには、もうその人の後ろ姿すらなかった。狐につままれた気分とはこのことか、と少し思った。